Beautiful Islands ビューティフルアイランズのレビュー・感想・評価
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ヴェネツィアは地盤沈下。沈めばカンヌとベルリンがあるさ。
海面上昇を防ぐ手立て
1.地盤沈下を食い止める。出来れば、コンクリートやアスファルト舗装等の人工的な重い建造物は建てない。
2.治水や地下水を熟知した農業(産業)施設の建立
3.周辺諸国の原子力発電所等の温水の垂れ流しの防止
4.高速船の開発
5.浮力型の居住地の建立
6.海に面した原子力発電所の廃止
7.自然を取り戻せる護岸工事(浮力型の接岸設備 等々)
それくらいかなぁ。
後は移住する他なかろう。
『as time goes by』だと思う。
何が出来ると言うのだ。
発展途上国で生活困窮者はほとんどが内陸国。その国がまさか海に沈む事は無い。
また、海面上昇と言うが、ほぼ100%が地盤沈下なのだ。つまり、風土の問題をグローバルな問題とすり替えているに過ぎない。
0メートル、地盤沈下は僕らの世代は当たり前で大問題であった。勿論、今でもそれはそのままで、僕の住む場所は、大雨が降れば直ぐに命に関わる水害となる。しかし、気候変動よりも治水と地下水のくみ上げ過ぎと教えられて来た。その考えは間違っていない。炭酸ガスが増えて地球温暖化が起こるから海面上昇で0メートル地帯ができた。って『風が吹けば桶屋が儲かる』じゃないんだから。
海面上昇の危機
副題に「気候変動 沈む島の記憶」とついている、地球温暖化による海面上昇の危機を取り上げたドキュメンタリー、取材先は南太平洋のツバル、イタリアのベニス、アラスカのシシマレフ島。
海南友子さんの感性なのでしょう、温暖化に物申す直接的なメッセージ性を抑えて、現地で暮らす人々、特に将来影響を被るであろう子供たちに焦点をあてたルポルタージュでした。
ただ、ベニスなどは観光の名所だし元々水の都とうたわれるほど水との共存を図ってきた都市なのでそれほど悲壮感は感じませんでした。
ベニスやシシマレフ島はイタリアなりアメリカがそれなりの救済策を講じるでしょうが心配なのは弱小国のツバル、一応、英連邦加盟国ですので頼みは英国かしら、9つの島で1万人が住むとされているが既に沈んだ島もあり2000人近くがニュージーランドに移住しているとのこと。
このまま温暖化が進むと海面上昇は2040年には60センチ、2050年には90センチと予測されており日本でもほとんどの砂浜は失われ、海抜の低い平野部は浸水の恐れが高まります。
ツバルでは住民の多くが神に頼る傾向がみられましたが、要は正しく恐れ、手遅れにならないうちに対策を打つことですね。
心にしみいるドキュメンタリー
3つの島の生活を淡々とえがいていて、ナレーションもBGMもないのと聞いていたので興味を持って見た。ワンカットが凄く長いのですが映像がすごく美しく出てくる人々の表情がすごく良かった。
ナレーションもBGMもないので映像と音から何かを読み取ろうといつの間にか映画に引き込まれていた。カットの長さはいつの間にかもっと長くみたいと思うようになった。
環境問題を声高に叫ぶのでなく3つの島の生活を淡々と描いていてそれでいて切なく心にしみいる
観る人の感性に訴える秀逸の映画でした。
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