麗しのサブリナのレビュー・感想・評価
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【”新たなる薔薇色の人生。”登場人物に悪者は一切いない”粋”が詰まったラブ・コメディ。オードリー・ヘプバーンがハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデンと織り成すロマンティックなシンデレラ物語。】
■富豪で、巨大財閥のララビー家の運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘプバーン)は、一家の次男で、3回離婚した遊び人だが明るいデビッド(ウィリアム・ホールデン)への幼い恋心が全く通じずに、パリの料理学校へ行き、2年が経つ。
そして、麗しく美しく成長して帰国した彼女に、今度はデビッドが夢中になる。
そればかりか、デビッドを心配していたララビー家を支える仕事人間の長男ライナス(ハンフリー・ボガート)までが徐々にサブリナに惹かれて行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・改めて、今作を観るとオードリー・ヘプバーンの圧倒的な美しさなしにはこの作品は成り立たなかったな、と思った作品である。
・サブリナが少女時代にデビッドに見向きもされずに、恋に破れララビー家所有の高級車全てのエンジンをかけ、自殺しようとしていた時に彼女を助けたライナスの姿。
ー この時点で、サブリナの心の片隅に仕事人間で冷徹だと思っていたライナスが少しだけ入り込んで来るのである。-
■仏蘭西の料理学校で、サブリナが料理を教わるシーンも何だか可笑しい。(卵を割る時には手首が大切・・。)
そして、2年振りに帰国したサブリナを演じたオードリー・ヘプバーンの衣装も含めた圧倒的な美しさには目を見張る。
・で、当然の如くデビッドは彼女に夢中になり、彼女もデビッドと恋に落ちる。
ー その過程が面白く描かれている。
且つてサブリナが羨まし気に見ていたデビッドが女性を伴い、屋内テニス場で遊ぶ姿を覚えていた彼女はデビッドをパーティの時にテニス場に誘うが、デビッドはスーツのポケットに入っていたジャンパングラスが割れて、お尻に大怪我。代わりにライナスがやって来るシーン。ライナスは”弟の代わりだ”と言っていたが・・。-
・ライナスはデビッドにプラスティック事業を任せようとしているが、負傷したライナスに持ってきたプラスティック製のお尻の部分に丸く穴の開いたハンモックにデビッドが乗るシーンも可笑しい。
ー で、サブリナに”デイビッドは?”と聞かれたライナスが真面目な顔で”少し前まで俯せだったが、今は仰向けだ。”と言う台詞も可笑しい。-
・ライナスはデビッドの代わりにサブリナを観劇やレストランに連れて行くが、少しづつ惹かれていったのである。
<再後半の展開も粋である。ライナスは家業の事やデビッドとサブリナの事を考え、デビッドはサブリナの想いが兄、ライナスに移って行った事を察して、粋な計らいをするのである。
矢張り、このシンデレラストーリーはハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデンという超一級の俳優を虜にするサブリナを演じたオードリー・ヘプバーンの圧倒的な美しさなしにはこの作品は成り立たなかったな、と思った作品なのである。>
オードリーしか
久しぶりにちゃんと観ました。
最初に観た時も同じ感想ですが、
サブリナがパリに行く前と帰って来てからの
違いと言っても、
ポニーテールにチェックのジャンスカでも、
ショートに黒のスーツでも、
オードリーは美しいのでどちらも好きです。
ボガート兄さん、
家の為サブリナの為と言いながら、役得?
デビッドからのキスって?
ボガート兄がだんだん本気になっていく過程でも、画面を観ていると、どうしても理解できない。
何故若くて綺麗なオードリーが‥‥⁉️
と思ってしまう。
お父さんの言葉
リムジンに乗っていても、前と後ろ
含蓄ある言葉❗️
この作品で、くるぶしまでのパンツを、
サブリナパンツと言うようになりました。
これもジバンシイかと。
話の内容より、
なぜハンフリーボガート?
お父さん?おじさん?おじいさん?
との疑問が頭を駆け巡っていました。
Don't reach for the moon, Sabrina
王子に手を伸ばしてはいけない、とイギリスからの移民で運転手をしている父親は奉公先の次男に恋焦がれる娘に釘を指し、恋心を冷まし、かつほどほどに上の階級に嫁げるようパリに留学させる。堅実な策だろう。
ここは新天地アメリカ、階級差など本来は気にされない土地のはずだが、本作品では貧富の差がしっかりとあり、旧世界同様に結婚もビジネスのうちに決められたりする様子が描かれ、少ししょんぼりする。
が、そこはビリー・ワイルダー、しっかりとロマンチックな大団円を用意しているので安心して幸せに浸ることができる。
当時、ヘップバーンは25歳、憧れの次男Wホールデン36歳、おっさんだがしっかり者の長男Hボガード55歳。
こんなに若くて美しく、パリ仕込みの料理の腕を持つ娘が自分を好いてくれれば、嫁にするしかないでしょうよ、奥手のご長男。w
映像、美術もロマンチックだった。
道徳的に現代社会では通じない最低のエロチックコメディだと思うが、僕もまだ男の本性が残っていて嬉しかった。
ロマンチックコメディと映画は紹介されているが、エロチックコメディだと思った。初見と思っていたら『ラ・ビ・アン・ローズ』と、ボガードがホールデンを殴るシーンで、ガキの頃見たのを思い出した。親父が『そんな映画見るな』って言ってた。当時、その理由は分からなかった。しかし、同じ事を『お熱いのがお好き』でも言われた。その理由はよく分かった。
ボガートとヘップバーンの実際の年齢差は30歳である。老け顔のボガードと年より若く見えるヘップバーン組み合わせ。ヘップバーンが25歳でボガードが65歳と言っても全くおかしくない。つまり、僕が今65歳だから、25歳の絶世の美女にほれられる、そんな話である。実にエロチックではないか!
老いらく恋人って事だ。今ではこんな話は表向き通じないが、『男は若い女性が好き』と語っている映画だと思う。
ボガードとヘップバーンと言えば、『キャサリン・ヘップバーン』の事と当時の鑑賞者なら誰でも思う。キャサリン・ヘップバーンも美人だろうが、外見だけを比べれば、『オードリー・ヘプバーンの方が奇麗だよ』と誰もが曰う事だろう。僕もガキの頃はそう思っていた。理由は『どちらも綺麗だろうが、オードリーは若いからね』だと思う。完全な性的差別になるのだろうが、この映画はそれが主題。
僕は結局『お熱いのがお好き』と『麗しのサブリナ』2つの映画を見ていた訳だが、『麗しのサブリナ』は、見たのも忘れてしまった映画で、『お熱いのがお好き』は女装したトニー・カーティスがモンローと添い寝する場面を見て、妄想を抱く羽目になる。あの場面は僕の性的目覚めだったと思う。しかし、今は『麗しのサブリナ』にエロチックを感じる。勿論、あくまでも映画の中での妄想であるが、つまり、二本の映画は、それぞれ年齢に応じた性的妄想を僕に抱かせたって事だと思う。また、そもそも、『ラ・ビ・アン・ローズ』って単語が妄想を引き起こす。『バラ色の人生』なんて、凄い表現だと思う。そんな人生あるはずもなく。しかし、それをみんな望んでいる訳だ。年を取るとよく分かってくる。
しかし、あと10年すると僕は『PLAN75』に無理矢理サインさせられる。後はプラックな人生とは言えない人生が待っている。
だから、76歳になっても、妄想を抱ける様な『ラ・ビ・アン・ローズ』を送りたい。
ペップバーンが可愛い
爽やかなハッピーエンド。さすがビリー・ワイルダー監督だ。中盤までで、サブリナとデイビッドが熱々の関係になって、このままラストまで続かないだろうと、誰もが想像できただろう。案の定、想定内の二転三転があって、落ち着くところに落ち着くのであるが、ヘップバーンの可愛らしさに惹きつけられて見入ってしまう映画であった。
ただ、前年に製作された「ローマの休日」に比べると、映画の完成度はちょっと見劣りするかな。また、当時オードリー・ヘップバーンは25歳、ハンフリー・ボガートは54歳。ちょっと歳が離れすぎていないか?弟役のウィリアム・ホールデンは36歳で、恋愛対象としてはこちらの方が自然だ。
ハンフリー・ボガートにとっては「カサブランカ」の8年後の作品であるが、ウィリアム・ホールデンに比べるとちょっと外見が見劣りしてしまう。背も彼より低く、スタイルもなんとなく年を取った感じに写ってしまうのはちょっと残念だった。
<その他>
「七年目の浮気」を見たと言うセリフがあるが、「七年目の浮気」は1955年製作で公開も1955年で、この映画は1954年製作の1954年公開である。どういうこと?ちなみに、マリリン・モンローは1954年は28歳だった。
オードリー・ヘップバーンが歌う「ラヴィアンローズ(バラ色の人生)」(元々はエディット・ピアフが歌っていた)が良かった。他のシーンでもこの曲が上手く使われていたと思う。
ありがとうビリーワイルダー
彼のストーリーはいつも希望を持たせてくれる。
正反対のディヴィットとライナス。私はもちろんライアンを応援する訳ですよ。ディヴィットなんかにサブリナを大切に出来るわけがないから。絶対あれは危険人物じゃないですか。だから観客はサブリナのお父さんとシンクロさせられるんですね、親心で観てるんです。
オードリーヘップバーン、本当にキュートで美しかった。誰よりも綺麗でしたね。小さい顔と知的な雰囲気、華奢な背格好がサブリナにピッタリでした。オードリーの使い方がわかってるなあと思いました。
ライナスとサブリナのシーンがいちいちオシャレでドキドキするんですよね。
まず屋内テニスコートで弟の代わりに踊るシーン。そこで弟の代わりに踊ってキスをする。(この時ライナスに下心があったのかは謎。そもそもディヴィットを座らせて怪我させたのはわざとだけど、それが自分の恋のためだったのか、仕事の為だったのかは定かではない。)そして、聞く。
「フランス語で、妹の黄色の鉛筆 はなんと言う?」
「君は弟のそばにいる は?」
「僕は弟と代わりたい は?」
いや〜ライナスやることが洒落てる…
言葉を使った駆け引きということでは、『once ダブリンの街角で』のワンシーンを思い出しました。
それと、サブリナがビルの一階から電話をかけるシーン。ライナスは話させておいて、いつの間にか後ろに立ってるんですね。いや〜おしゃれ。
あと女の人のキスしてとか抱いてとかって本当信じちゃいけないというか、自分を欲してると思っちゃ間違いですよね。これ見て改めて思った。
ディヴィットとの見かけの恋じゃなく、こういうライナスの優しさとか本当にサブリナを想う気持ちが勝利するのを観たいんですよ!せめて映画では!!
ラストシーン、潔すぎて笑えました。間延びさせたくないですよね、
ビリーワイルダーらしいコメディやら音楽やらファッションやら、何もかもいいですよね。
次は「昼下がりの情事」
楽しみです。
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