「プレデターファンとしては楽しめる」プレデターズ Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
プレデターファンとしては楽しめる
シリーズ第3弾というかリメイクを兼ねたアナザーストーリー的な位置付けに思える。劇中でも第1作の出来事に触れるシーンがあるため一応の繋がりはある様に思える。ロサンゼルスが舞台だった前作から初心に帰る形でジャングルへと舞台を戻したが、今回は地球外の惑星へと拉致されて、見知らぬ土地でプレデターと戦うことになる。連れてこられた人物は軍人やスナイパー、凶悪殺人犯などのいわゆる「殺しのプロ」の連中だ。やはりプレデターらも戦うなら強い相手が良いということか。今までは「来る」形だったのが「来てもらう」という趣が変わった様だ。特にそれがストーリーに生きてくる事はあまり無いが、時折見れる空の様子や古い宇宙船などが新鮮だった。
見慣れた感は否めなくともストーリーは面白かった。第1作に近い世界観も気に入っている。また、「プレデターズ」という複数形のタイトルだが、登場するプレデターは4人。内1人は訳あって人間の味方をする。こういう味方になる所がプレデターの好きな部分だが、せっかくならもっと登場して欲しかった。本作のプレデターはマスクや戦闘方法などが物凄く個性的なのが痺れる。特に好きなのが、ヤクザと刀で勝負し、共倒れになったファルコナー・プレデターだ。素顔は明かしてくれなかったが、過去のプレデター作品で最も印象強い。彼のスピンオフが出来ないだろうか。
度々格好良いシーンが連続して登場してくれるのは好印象だが、緊迫感が全くと言っても良いほどに無いのが残念だ。全体的にメリハリが無く、終始ヌルっとしている様に感じた。そこら辺は第1作のあの何とも言えない緊迫感と興奮度はより凄かったと改めて認識した。だからなのか本作の鑑賞後1週間以内に第1作を観る機会が多い。