劇場公開日 2010年10月1日

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「男女逆転という設定がなぜ必要だったのか」大奥 ringoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男女逆転という設定がなぜ必要だったのか

2011年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

 ストーリーも、役者の芝居も別に悪くはないのですが、男女逆転という設定がなぜ必要だったのかわかりませんでした。冷静に考えてみると、もし男女の役割が完全に逆転したら、結局世の中の愛憎のドラマは同じようになるのが当然ですよね。
 この作品が男女逆転でなかったら…と、想像してみると、これといって矛盾なく成立すると思います。
 となると、単にヒネった設定にしたかったから、あるいはボーイズラブっぽいシチュエーションにしたかっただけなのでは?と勘ぐりたくなってしまいます。

 二宮くんは、顔も雰囲気もちょっとなよっとしたお調子者のイメージがあって、そこが逆転大奥に向いているのかと思ったら、剣の達人ですごく男らしい芯の強さを持ったキャラクターでした。私としては、かなり違和感。

 柴咲コウの吉宗は、世直しをなさんとする名君らしさがよく出ていたと思います。でも残念ながらこのお話は『大奥』なので、政治家吉宗の活躍は見られません。そこがなんともチグハグな印象でした。

 キャストで一番役にハマっていたのは、やっぱり佐々木蔵之介かなあ。

ringo