「“あんこ”と“きな子”も漫才コンビみたいな組み合わせだが、“きな子”と“ニーナ”じゃ、どちらが人間でどちらが犬かわからん名前だぞ!」きな子 見習い警察犬の物語 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
“あんこ”と“きな子”も漫才コンビみたいな組み合わせだが、“きな子”と“ニーナ”じゃ、どちらが人間でどちらが犬かわからん名前だぞ!
警察犬試験は難しい。物語では警察所有の警察犬ではなく、外部嘱託の非常勤警察犬を描いていて、出動要請があると所長(寺脇)が制服に着替え颯爽と現場に駆けつけるところがかなりイケてる。そのためには警察犬試験に合格しなければならないのだが、まずは軽く落ちてしまった。しかし、ズッコケ警察犬として地元の幼稚園でのクリスマス会に参加したり、一日警察署長を演じたりと、かなり知名度は高いようだ。そもそも実話なのだ。犬が主役である映画は実話が多いこともたしかだ。
しかし、杏子は訓練所を辞めてしまい、所長の幼き娘ニーナが杏子の家まで単独で行こうとし、途中、大雨にたたられ遭難してしまうというストーリー。そして、杏子の亡き父(遠藤憲一)は日本チャンピオンのエルフを育てた訓練士。番場所長は彼に育てられたことが明かされる。まぁ、読める展開ではある。
残念なのは杏子の先輩訓練士(山本裕典)。独立間近だというのに家庭の事情でうどん屋を継ぐことを決意するのだが、後半には登場しなくなる。一方、後半に存在感をアピールするのがニーナ(大野)。「そりゃ恋や」「うちも・・・」という台詞がちょいとウルウル。生意気でませガキというイメージが徐々に可愛い女の子に変貌を遂げるところがいい。
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