「ジブリの呪縛」借りぐらしのアリエッティ 新宿キネコさんの映画レビュー(感想・評価)
ジブリの呪縛
なによりビックリしたのは、
私の前に書かれているレビュー件数の内、
なんと「ジブリ」という言葉が挿入されているものが7割近いこと。
中でも過去のジブリ作品と比べている人がとても多く、
具体的に作品名を挙げてあるものが4分の1にものぼっていた。
(ナナメ読みにてザッパにカウント)
「ジブリらしい」「さすがジブリ」「ジブリ作品なのに」。
こんな現象は他の映画ではないことだ。
もちろん、人気のあるブランドでファンも多いからであろうが、
それゆえ絶対評価ではなく相対評価になりがちということなのか。
全てを切り離した単体としてこの映画を観た場合は、
みなさんの評価は少し変わっていたのかなぁ、と思う。
それが幸か不幸かはわからないけれど・・・。
そんなこんなでほぼ先入観の無い私の感想はまず声に違和感ありまくり。
お母さんが容姿のわりに声が若すぎる。(しのぶ云々以前に)
役づくりと言われればそれまでだがお父さんが抑揚なさすぎ。
翔がネチっこくていくら病気設定でも暗い。
(予告の「怖がらないで〜」では、
「その言い方が怖いっちゅうねん!」と思わずツッコんだ)
樹木希林本人のキャラに頼ったようなハルさん込みで、
もう少しなんとかならないものかと思った。
気になって話に入り込むことさえ難しい。
お話の印象は「ほえ?いろいろと”簡単”すぎじゃね?」。
テテテテテッテ〜と話が進んでいく。
お前の感覚がニブイだけ、と言われてしまったらそれまでだが、
深さを感じる隙を与えてくれない映画でした。
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