「ネタバレ必至!「借りぐらしのアリエッティ」を正当化してみるw」借りぐらしのアリエッティ Kadwaky悠さんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレ必至!「借りぐらしのアリエッティ」を正当化してみるw
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宮崎駿が泣いたというからさっそく観にいきました「借りぐらしのアリエッティ」。
企画・脚本を宮崎駿が手掛けただけに、もう宮さんテイスト出しまくりで、
非常によくできていたと思います。
そろそろ宮さんも監督業引退してもいいんじゃ、
と頭をよぎちゃうほどであります、ちょっと米林監督褒めすぎた。
ただ、作品全体の深さはそれほど深淵ではなく、
比較的低年齢層を意識したかな、というほのぼの純愛劇にまとめられていて、
そこは少し物足りなかったです。
今回の敵対者が樹木希林演じる家政婦であり、そこにひっかけはないから、
無難にトラブルは回避されることになります。
そして、アリエッティと翔の恋物語は当然のような結末で締めくくられるのです。
なにやら遠廻しですが、まあとにかく観てくださいよ。悪いようにはしないから。
それから、翔がアリエッティたち家族の居間を見つけ出せたことですが、
押入れの底に、床下につづく点検口の蓋があって、
その下がアリエッティたち家族の居間になっていました。
そう考えたとき、アリエッティたち家族が暮らす世界は、
その昔この家に住む子がいたずらにそこに隠して、
そのままになった小人の家だったのでは、と思うのです。
そう考えたほうが辻褄が合うし、翔が見つけられたのも合点がいきます。
ハルさんまでもが見破ったのにはちょっと不快感でしたがね。
いまはもう希少となった、昔ながらの逞しくも美しい家族の物語を、
小人に投影させて現代に蘇らせ、いつ死ぬかわからない少年に
勇気を与えることができたことが、この物語が物語たる所以でいいと思います。
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