「愛情と多様性」借りぐらしのアリエッティ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
愛情と多様性
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  "金曜ロードSHOW!" で3回目の鑑賞。
 原作は未読。
 世界にはいろいろな人たちがいます。陽気な人。陰気な人。強欲な人。無欲な人。健康な人。病弱な人。エトセトラエトセトラ。あるいは人だけじゃなく、猫もいるしカラスもいる。
 多種多様な存在が溢れているからこそ、諍いが起きることもしばしばです。例えば本作で云うところの、お手伝いのおばさんがアリエッティたちを排斥しようとしたみたいに。
 では、価値観の異なる者同士は分かり合えないのかと云うと、決してそうではないのだと思いました。アリエッティと翔の間に芽生えた愛情がその証明。つまり、愛は世界を救う。
 広い心を持って、相手と向き合うことが肝心。アリエッティたちは借り暮らしをして生きている。しかしそれは、私たちからすれば単に泥棒でしかない。けれど譲り合う心を持てば、少しだったら分けることだって出来るはずではないか。
 小人たちが借りるものは、私たちが失ったことに気づかないようなものばかり。お手伝いのおばさんの心には余裕が無かった、と云うことかと。相容れないからと言って拒否してしまえば、思わぬしっぺ返しを食らうのが世の常。広い心を持つことが、世界を変えることに繋がっていくのかもしれません。
※修正(2024/05/21)
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