「ストーリー以外は良し。」借りぐらしのアリエッティ ninny komoruさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリー以外は良し。
クリックして本文を読む
アリエッティのような小人が、実はお家の床下に住んでいて、少しだけ品物を拝借、生活している。そして、小人は決して人間に姿を見られてはいけない。という設定。
しかし予想通り、姿を見られてしまったことで色々な出来事が起きてしまう、というような感じですが、事件というほど大きなものではありません。
いわゆる小人目線で人間の家を見るため、新鮮というか、再発見があります。キャラクターも割と可愛らしくて、水滴とか細かな描写や綺麗な庭、素敵なドールハウス?もあったりと丁寧に描かれています。本当に素晴らしいです。
ただ、何というかストーリー的には、結局何が伝えたかったんだろう?という感想です。
この物語の最大のミスは、大筋のストーリーがイマイチだったということです。
借りぐらしのアリエッティは、姿を見られてしまったが故に、お家を引っ越さなくてはならず、現実に引っ越していきました、というストーリーだからです。
また、個人的に違和感を感じていたのは、借りぐらしと言いつつも、必要な品物をただでもらっているだけなんじゃない?というところでした。このような物語では、物を頂いた代わりに何か役に立っています、だからここにいて構わないという、いわゆるウィンウィンの関係が必要だと思うのですが。
これでは、一見悪役の掃除のおばちゃんが、実は正しかった、という展開になるのでは、ないでしょうか?
音楽やキャラや絵はいいので、ごまかされがちなのですが、ストーリーは再考の余地ありです。
コメントする