ロストクライム 閃光のレビュー・感想・評価
全7件を表示
一つ一つの設定を大切にして欲しい・・・
殺人事件に端を発し、3億円事件の真相に迫る刑事達の物語。
昭和を代表する未解決事件をモチーフにしている作品。
丁度「罪の声」を鑑賞した直後だっただけに期待値を高くしての鑑賞でしたが、残念ながら期待外れでした。
決定的に弱いのは、刑事達が3億円犯人を追う動機でしょうか?勿論、殺人事件が発生したからなのですが、警察機構を敵に回してまで追及するには、動機付けが弱いように感じられます。特に、若い刑事にはそもそもまったく関係がない事件ですから。
その設定が弱いので、その後の警察機構の圧力が空々しく感じられます。
また、殺人事件の犯人の動機付けにも設定の弱さを感じます。彼が憎むべきは、3億円事件の犯人ではなく、警察機構のはずです。少なくともこの映画のストーリーならそうなります。
それが3億円事件の犯人を狙うのは辻褄があいません。一歩引いてそれを理解したとしても、最後に3億円事件主犯の父親を狙うのは理解不能です。
3億円事件の犯人が強奪したお金を燃やす描写も、取って付けたように感じられて興ざめ。
映画全体の設定やストーリーより、格好の良さそうな場面、感動させたい場面を優先したように感じられ、映画の評価は低くなりました。
ラーメン屋
警察の隠ぺい体質や事なかれ主義がほどよく暴かれだされる社会派映画・・・だが、映画の作り方がずさんとしか思えないほど。シーンとシーンの繋がりがわかりづらいというか、詰め込み過ぎなのかもしれない。
3億円事件の主犯格が警察官の息子であり、自殺してしまったというのはよく言われるところだが、実は5人組の不良グループ(と言ってる割には全共闘の戦士といったイメージ)だったという設定。そして雑誌記者の宮本(武田真治)が二人の刑事に協力するが、やがて彼の父が現金輸送車の警備員であり、事件の後不遇の運命を辿ったことから、宮本が事件の犯人グループに復讐していくというストーリー。
復讐していくという展開がイマイチなんだけど、犯人にはもう一人、女性が絡んでいて、彼女の父親が警察ナンバー2だったために事件を封印したというところがミソ。過去を暴こうとした二人の刑事に大胆にも内部暴力で口封じしようとするところなんか、米仏の社会派刑事モノに通ずるところが見られる。
3億円犯人がラーメン屋、医者、ヤクザ、ホームレス(犯人の父親)になってるという設定は面白いし、“サツカン”、“カイシャ”などといった警察用語がぽんぽん飛び出すところも興味深い。
好きなドラマって感じ
奥田瑛二&渡辺大&川村ゆきえが出てたから録画して見ました。
しかも3億円事件を独自の解釈で描いて、警察内部から執拗に追い込まれる二人(奥田&渡辺)…ハラハラした。
基本、映画館で見なくてもって感じですかね。
ロスト俳優陣。
最近の角川映画は警察内部の腐敗を描くのが好きらしい。
前作の「笑う警官」には大いに失笑させられてしまったが^^;
今作はあの三億円事件だし、、、とやや期待を持ったものの、
うーん。変わらない。やっぱりダメ出し。(爆)
原作はかなりの取材をして書かれたんだと思う。
犯人像は様々なメディアで特定されていたので知っていたが、
その先にそんな事実があったなんて!?…とまぁどこまでが
真相なのかは分からないが、良くできているなと思った。
…が。^^;
この映画、何がいけないんだろう、脚本か?演出か?
またもやムダに流れる音楽の数々(すいません大島ミチルさん)
なぜそんなに濡れ場がなければいけないんだ?という疑問符。
名優たちの熱演が空しく空回りし、言えば言うほど臭い台詞。
その事件性や時代背景、かつての学生運動場面など懐かしく、
飽きるはずのない物語なのに、面白くならないのは何故か。
これだけの役者を揃えて、この題材なのに、本当に勿体ない。
どうせなら、そっちの謎を解いて欲しいくらいだ。(爆)
いやしかし。。。
久々に観る顔も多くて、ものすごく昭和の世界だった^^;
題材も古臭いが、やってることも古臭い。そこがまた良いと
いえば良いのだが、実際にあの事件で何の被害もなかった
なんてよく言える。人生を狂わされた人は多かったと思う。
私たちのような一般市民は、あのモンタージュ写真を信じて、
犯人は絶対捕まるぞ!なんて思わされていたのだから。。
過去に真相(仮説ですが)を聞かされたときは本当に驚いた。
まぁいろいろと書けばキリがないツッコミどころの多い作品、
演出に抱く疑問は多いが、謎はとりあえず明かされる。
スッキリしないのは、今もって蔓延る腐敗した上層部の絵図。
警察監修と出演もしていた飯田裕久氏の急逝には驚いた。
(いわゆる熟女揃踏み?まだ足を出すんですね、梨乃さん^^;)
悲しい…
原作を読んでから初日に行ってまいりました。原作での最初の殺しが自宅のすぐそばで起きたため、どう映像化されているのか興味津々、それ以前に本当の三億円事件の第3現場は地元であり、自宅にも聞き込みが来て、当時中学生だった者には忘れようにも忘れられない事件なのです。
さて、複雑でかつ登場人物一人ひとりのの心のひだに入り込んだ、キレのいい原作を2時間に押し込めることは、伊藤監督といえどもできなかったようです。さらに警察という管理組織の怖さも十分表現できなかったといえます。ハッピーエンドのテイストがある原作に対し、なんともやりきれないラストです。
残念ながら、原作を読まないとまったく理解できないし、読んだら読んだで理解しがたい映像化となりました。いい俳優さんが多かっただけに、ますます悲しい。
すべてが古クサい
「昭和最大のミステリー」のひとつに挙げられる1968年の「3億円強奪事件」が解決されない理由を新旧2人の刑事が暴き出すサスペンス・ミステリー。現代の東京で起こったラーメン店主殺人事件を捜査する老刑事と若手刑事のコンビが、殺人事件と3億円事件の繋がりを見つけだし、警察組織のタブーに挑んでいく姿が描かれる。
伊藤俊也監督らしく、変わらず国家権力への反抗を描いているが、11年のブランクは大きかったか、脚本・演出ともに古くさい。若い刑事が真犯人に向かって「お前は拳銃ではなくペンで復讐するんじゃなかったのか!」と吐くシーンは目を覆いたくなるくらいに恥ずかしいし、奥田瑛二扮する老刑事のキャラクター造形も紋切型。監督が役者への演出を放棄しているとしか思えないほどに奥田は好き勝手に老刑事を演じていて、痛々しい。
ラスト、若手刑事役の渡辺大が見せる「睨み」は「女囚さそり」の梶芽衣子をほうふつとさせるが、ちと迫力不足でした。
お色気シーンはいらないのでは?
3億円事件って本当に誰が犯人だったのか?
これって永遠の謎ですよね。
警察内部に犯人の家族がいたら隠蔽するのか?
たとえ、隠されたとしても、平穏無事に生きていくことは難しい。
犯人でもないのに、犯人じゃないのか?と疑われ
命を落とす人も出て…
その家族は復習を果そうと…
テーマは重いのに…いらないお色気シーンが多数。。。
夏八木勲さんや武田真治さんの鬼気迫る演技が台無しな気が…
あと、犯人は複数。たとえ仲間の1人が死んだとしても
折角手に入れたお金を全部燃やす?
そこで仲間割れとか起きなかったのか?
何のために犯罪を犯したのか?
学生運動をしてる頃の頭の中ってやっぱ少しオカシイのか?
…奥田さんって最後死んだんですか?誰か教えてぇ~。
全7件を表示