「ラーメン屋」ロストクライム 閃光 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ラーメン屋
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警察の隠ぺい体質や事なかれ主義がほどよく暴かれだされる社会派映画・・・だが、映画の作り方がずさんとしか思えないほど。シーンとシーンの繋がりがわかりづらいというか、詰め込み過ぎなのかもしれない。
3億円事件の主犯格が警察官の息子であり、自殺してしまったというのはよく言われるところだが、実は5人組の不良グループ(と言ってる割には全共闘の戦士といったイメージ)だったという設定。そして雑誌記者の宮本(武田真治)が二人の刑事に協力するが、やがて彼の父が現金輸送車の警備員であり、事件の後不遇の運命を辿ったことから、宮本が事件の犯人グループに復讐していくというストーリー。
復讐していくという展開がイマイチなんだけど、犯人にはもう一人、女性が絡んでいて、彼女の父親が警察ナンバー2だったために事件を封印したというところがミソ。過去を暴こうとした二人の刑事に大胆にも内部暴力で口封じしようとするところなんか、米仏の社会派刑事モノに通ずるところが見られる。
3億円犯人がラーメン屋、医者、ヤクザ、ホームレス(犯人の父親)になってるという設定は面白いし、“サツカン”、“カイシャ”などといった警察用語がぽんぽん飛び出すところも興味深い。
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