「武器も持たずに調査?」スター・トレック イントゥ・ダークネス 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
武器も持たずに調査?
カーン(別名ハリソンことベネディクト・カンバーバッチ)
300年前に73名もの超人類を誕生させていた技術も予想を裏切るけど
彼の血が凄すぎて、もう、笑うしかない
病死寸前の子供だけでなく、放射能を浴びて亡くなった人をも生き返らせるとは・・・
彼の血があれば、多くの人を救えるし、永遠の生命も得られるのに、
たった1回カークに使っただけで利用しないなんて、存在価値が低すぎる!
そんな血が流れているのなら、カーンは死ぬことはないはず
そんな彼を、カプセルに入れたまま凍眠させている画像がラストで流れる・・・
彼を覚醒させて一暴れさせるのは次作?それとも?
いかにも"近未来"って感じの物は、見ていてワクワクする・・・
宙に浮かばせた上で看護師が運ぶストレッチャー
流線型で道路の上、数cmを浮かんで走る自家用自動車
空間を走る小型貨物車
そしてロンドンの町に、乱立していたユニークな形の美しい建物群
エンタープライズ号の内部も1つ1つが魅力的
カーンを閉じ込めていた壁ガラスの特殊な装置
これで、手品のように丸く空いたり閉じたりする
ところで、今回は特に前回を上回るスコッティの活躍が目を引いた
木星でヴェンジェンス号に潜入して、マーカス提督の攻撃をとめさせたり
技術者でありながら、敵となった奴らを倒す意外と強い一面を見せたり
ワープ中の船にカーン達を転送させたのも彼(未来の彼と老スポックの3人で)
今作の見どころ
1つ目は、惑星ニビルの原住民
2つ目は、ニビル星の火山から溢れるマグマを、スポックが一瞬にして冷却するシーン
3つ目は、命をかけてカークがメインコアを連結させるシーン
4つ目は、マーカス提督の裏切りと彼等を倒す意外な方法
エンタープライズ号は調査と観察に限った任務だとはいっても、十分な武器も持たずに
未開の星へ行かせるなんて、警棒しか持てない日本の警察官や
自己防衛しか出来ない自衛隊を連想させる
だからこそ毎回、あっけなくエンタープライズ号はやられてしまうし、乗員はどんどん宇宙へ放り出されるし、スタートレックでは仲間が死にすぎるしね
失敗から学ぼうとしないのは、あの国のように官僚的な体制と利己的思想が原因かも
