「これが「ミッション・インポッシブル」の正しい在り方だ」ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル トーレスさんの映画レビュー(感想・評価)
これが「ミッション・インポッシブル」の正しい在り方だ
最初のクレジットで監督がブラッド・バードとあった。エイブラムスではなかったことに感謝である。
恋愛や人間関係は二の次でいい。誰も思いつかないスパイ装備を巧みに駆使し、無茶な展開にも積極的に対応する。敵と面と向かわずにパソコンを使った頭脳戦などは入らない。そこが「007」シリーズの共通点であり、反して「スパイゲーム」との相違点である。そして「ミッション・インポッシブル」の正しい在り方であると思う。
冒頭から激しいアクションシーンでとても安心した。少し気になった事を言えば、まだいけたこと。ただでさえあのスリリングなアクションシーン満載でありながら、もっとスリリングにできた箇所がいくつかあった。「スピルバーグならこうしてたな…」などと色々思考を巡らせたものだ。抜目なくひきつけられるアクションシーン満載でありながら、さらにスリリングにできる兆しのあったとても濃密な2時間半だった。
俳優の方も納得だった。我々は今作では演技派トムを見たい訳ではない。「レインマン」のトムではなく「ミッション・インポッシブル」のトムを見たいのだ。クールでかっこよくありながら尚且つ場合によっては泥臭い行動に踊り出るイーサン・ハント健在で大満足だ。
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