「悲しい物語の中に垣間見える温かさ」月に囚われた男 momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しい物語の中に垣間見える温かさ
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事故のあとに処置室で目覚めたシーンからなんとなく違和感を感じていたのだが、すぐにその違和感が正しいということがわかる。
しかし、なんとも悲しく切ない映画だ。
「信じていた記憶も借り物の記憶であるということ」
「実は帰る家がないということ」
という真実を知ったときの絶望感は想像するだけで恐ろしい。
ただ、実は我々サラリーマンも似たようなものなのかもしれない。
ボロボロになるまで働かせられる、会社にとって代替の利く存在。そういうことに気付かせないような会社側の周到な仕組み。日常から抜けだすことはできない。悲しいね。
そんな中にも「クローン同士の思いやり」「ロボの思いやり」が見られ、
悲しい話の中にも温かさを感じることができて、ほんとよい映画だった。
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