「どこか温かく物悲しい余韻にひたる」月に囚われた男 たぷっちさんの映画レビュー(感想・評価)
どこか温かく物悲しい余韻にひたる
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月でたった1人、3年間の任務を任された主人公。あと2週間でやっと任務は終わり地球に帰れる。しかしその矢先事故に会い、目覚めると自分そっくりなもう一人の人間が基地に現れて…
というお話。月基地という密室で、登場人物はほぼ主人公のみ。自分は幻覚を見てるのか?いや違う、自分そっくりに作られたもう1人の人間、そして自分はオリジナルなのか?それとも自分もそっくりに作られた人間なのか…?
ストーリーが進むにしたがって、徐々にそんな疑問がわいてくる。そんな男の戸惑い、驚き、悲しみ…サム・ロックウェルの1人3役の演技がみもの。
そしてそんな孤独な主人公を支える基地の人工知能コンピュータ、ガーティ。その声をケビン・スペイシーが演じてます。まろやかな魅力的な声で、時に冷たく時に温かく、不思議な存在感で主人公を見守るガーティがいい感じです。
夜静かに1人で観たい映画。観終わったあと、何ともいえない温かさ、寂しさ、悲しみのようなものが胸に残る不思議な映画でした。
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