「斬新なアイデアには心の底から拍手!」月に囚われた男 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
斬新なアイデアには心の底から拍手!
着想は斬新なんだけどなぁ
このオチはなしじゃないかなぁ
製作費500万ドルならアイデア勝負に
なるのは否めないから仕方がないのかなぁ
むしろ努力賞をあげるべきなのかなぁ
と、こんなことを
エンドロールを眺めつつ、
次の映画に間にあわねぇよと、
恵比寿駅構内の動く歩道を早足で
歩きつつ今作を頭の中で振り返っていました。
本日4本目の鑑賞でしたので少々お疲れモードでしたが(苦笑)
ある意味
シチュエーションドラマ+1人芝居に近いんですよね。
話相手、出てきますけど、
ロボットか、オンタイムではない
家族のビデオ映像だけですから。
それで97分間もたせてしまう技量には
心の底から拍手を贈らせてもらいますが、
中盤から終盤にかけて、ちょっと強引かなと
思わずにはいられませんでした。でもあれが精一杯かな、という気もするんですけどね。
◇ ◇
なんとなく
近未来にこんなことが
あってもおかしくないよなぁ、と
ノンフィクションっぽく観ていました。
3年間1人きり、
昼も夜もわからない、
話相手ロボットだけ。
『南極料理人』
観測隊員たち以上の
極限状態が、ここに登場。
そりゃ、独り言多くなります。
1人きりじゃなく、一人暮らし長くても
独り言増えますからね(経験者は語る)。
独り言に自分でノリ突っ込み入れているときすらありますから。
ここまできたら一人暮らしのエキスパートです?(経験者は語る)。
◇ ◇
なんだかんだ言って
終盤は一瞬ウルッときたのですが、
“株価”という単語が出てきた瞬間、
結局、そこに行っちゃうのかいっ!
そこまで現実に引き戻さなくていいでしょ!!
サァーっと涙は引いてしまいました。
すみません、ちょっぴりネタばれで。
☆彡 ☆彡
途中まで4.0点の勢いだったんですけどねぇ。
だんだん尻すぼみになってしまいました。惜しい。
後味は3.0点なんですけど、
斬新なアイデアと、一人で、97分間をもたせきった、
サム・ロックウェルの偉業を考えると失礼な気もするしなぁ。。。
う~~~ん、
3.5点ということで手をうたせていただきましょう(笑顔)