闇の列車、光の旅のレビュー・感想・評価
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名もなき人々
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原題は、スペイン語で「名もなき人」という意味である。
主人公が死んでしまう映画は近年になってとても多いような気がする。
見ていて、「あぁ、主人公は死ぬんだな」と容易く予想できてしまう映画は多い。
この作品もそのなかのひとつ。
闇の列車だとして、はたしてこれは光の旅だったかと考える。
おそらく殺されるだろうという旅の中で、決して幸福とはいえないひとりの少女との出会い。
恐ろしく暗い闇に、ほんの一筋の光。
彼らと一緒に列車の上に乗って旅をしなければ、おそらく見えない光だと思う。
観客の突き放し方は好きだけど…。けど…、という気持ちが残るのも事実。
メキシコを旅したとき、確かに移民は命がけで国境を渡っていた。
あまりにも遠い国の話の気がしてしまうかもしれないが、これは本当のことである。
本当のことにはいつも力がある。
そして映画になると、その力は殊更強くなる。
さて、ギャングの描き方がステレオタイプな気もするが、実際こんな感じなのだろうか。
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