アウトレイジのレビュー・感想・評価
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淡々としすぎ・・・やる気なし?
R-15まで付いて、バイオレンスたっぷりなアップテンポな内容を期待したのですが・・・
ヤクザさんの日常を淡々と描きました、と受け止めました。痛いシーンがあるからR-15なのでしょうが、内容的には山も谷も無く、最後も含め驚くほどの展開は全く無い平坦な映画でした。
北野監督、製作ノルマでもこなしたかったのでしょうか?やる気が全く感じられませんでした。演技力ある多くの俳優を起用しながら、一人として印象に残っていないので、演出で手を抜いたのかとまで感じられました。
個人的に一つだけ評価できるのは、ヤクザさん達を格好良くは描かなかった点。「バカばっかり」な表現だったのはOKでした。
この手の映画は、変に美化したりありがたがったりすることが多く大嫌いでしたが、本作はこの点評価して最低点よりワンランク上にいたします。
魅せる映画とはこの映画の事
冒頭のリアリティー溢れるシーンからこの映画はイケるかもと直感しましたが見事的中しました。観客を常にリードし全く飽きさせないスピーディーなストーリー展開、役者さんの個々の意外性を最大限魅力的に引き出すその手腕、細かな演出の才能が無いとこれは有り得ないと思います。たけしさんの感性溢れる才能に拍手です。そして「笑い」を全く意識させないにもかかわらず各所に散りばめられたとてつもなく自然な「笑い」にブラックユーモアの真髄を感じました。役者さんの魅力に酔い、(特に加瀬亮、椎名桔平)たけしさんの世界観に酔い、この映画に出会った事に酔いしれました。ここまでのバイオレンス映画を何のてらいも無く作れるのはもはやたけしさんしか居ないでしょう。映画祭がどうあろうとこの作品は傑作です。たけしさん、天才。
久々の納得出来る素晴らしい映画
この映画は大好きです!久々に面白い映画に出会えたって感じです。
同じ映画を2度観ない主義の私が3度目観ようかと思っている位好きです。
役者さん達の演技は素晴らしいし、ヤクザ映画でも暗く無い。残酷シーンもしつこくないし、
さりげない笑える場面が何とも言えず武ワールドで良かった。
あと、加瀬亮さんは実はこの映画で知ったのですが、英語が堪能でカッコイイです。
椎名桔平さんも恐ろしく素敵でした。
あーもう一回観たい・・・。(^ц^ )
シャキッとした痛切な観後感
テンポ良くストーリーが流れます。痛いシーンは個人的には嫌いです。シャキッとした痛切な観後感があります。北野武監督はもっともらしい解釈を笑うでしょうが、私は作品の底流に渇いた無常感、虚しい因果応報を感じました。悪いことをすると自分が悪い目に合うんだな、と思いました。
外道、嬉々として共食いする。
正論を背に気取ったフランス人記者の質問を打ち負かした北野武監督、渾身のバイオレンス作。北野監督がただの暴力信奉者ではないのは、これまでの作品群を見れば分かる通りながら、やはり、得意分野であることは隠しようのない事実。今回、凄みを見せつけた。
無法者でありながら、やくざ世界のしがらみにがんじからめになってしまう、凶悪な登場人物たち。誰にも自分を投影できないながら、あまりに現実的なストーリー展開に引き込まれてしまった。
自分の生活とは別次元の宇宙の話ではあるが、頽廃した社会の一面として繰り広げられていてもおかしくない話。
出演者も世界レベルで戦える、野球WBC日本代表のような豪華な顔ぶれ。ジャンルとして好みはあると思うが、北野監督作品の中でも最上位と言ってもいい完成度。内容を考慮して最高スコアは自粛した。
キャラと演技のぶつかり合い!!!!
一応、R15+扱いだったんで、結構バイオレンス指数高いのかな、と内心ビクビクモノでした。
「まあ、バイオレンス自体そこまで苦手ではないんだけどな」「見せ方や演出で苦手な映画はあるけど、これはどうかな」…てなことゴチャゴチャ考えながら、まあ覚悟を決めて劇場へ。
いやあ、杞憂でしたw
観てて若干痛いシーンはあったけど、自分的には許容範囲でしたw
てか、痛いシーンで笑っちゃいましたよw
全般的に笑ってたw
だってこれ、演技が過剰過ぎて、リアルは目指してないし、フィクション通り越して個人芸のぶつけ合いしてるし、ストーリーあんま重要視してないでしょw
ブチコロスゾ!バカヤロウ!コノヤロウ!これで指詰めてみろよ!てめーの舌は何枚だ!
セリフもイキ過ぎてて、半分笑かしに掛かってるしw
キャラのクオリティが全体的に高くて、一体誰がどんな過剰演技を魅せてくれるのか?どんな化学反応起こすのか?自分的に、そっちに重きを置いて観ていました。ストーリーは若干置いてきぼりの印象もあったけど、まあ、充分楽しめましたよ。
やっぱりビートたけしのキャラが一番トンがってて小気味良かった。
椎名桔平も最高でしたwでも、小日向文世のムリしてる感が一番好きかもw
とにかく、迷ってるなら、絶対観た方がイイです!!!!
ちと、期待外れ。
勿論、映像美、キャスト(有名女優を使わないのも小気味良い)、すべてカッコイイのだが・・・。やくざ一人一人の存在意義が見えないまま、最後に将棋板を最後にひっくり返されたような感じだ。映画全体でのテーマが何も動かず、語らない映画なので空虚なのだ。全くありえないこじつけの出来事に、あたかもそれが伏線のように連なるので飽きないのだが、その実結末も意表を付くレベルではないから落胆。何がしたいの?と。あそこまでラストに意味がないなら、いっそのこと完全なお笑いにして欲しかったかも。これでは、カンヌで評価されなかったのも分かる。武さんは映画において、才能を楽に仕事にしてはすべるのではなかろうか。彼の中の葛藤や、気持ち悪さのようなものの中に、彼なりの愛があると思うし、それにより、見事な美へと昇華できうるように思う。S/M
気がおけない人たちばかり
久々に見た、ヤクザなたけし映画。
ぼったくりバーに行ったことがきっかけで
組の内紛勃発。やったらやり返す殺しあいに
終わりがなく、人死に過ぎ。
でもバイオレンスだけど、結構コントのような
掛け合いもあって笑えました。
コノヤロー!バカヤロー!の連呼にクスクスwww
数えたくなる感じ。絶対、ワザとだよコレ。
たけし映画って普通の日常風景に普通の人が
突然、無表情で銃ぶっぱなしたりするから、
ぼーっと立ってる人も、ニヤニヤしてる人も
気がおけないというか、緊張感あるから今回も
そういうのでお腹いっぱいw。
もちろん痛そうな場面もあるけど相変わらず扱いが軽いw
個人的には(石橋蓮司)が一番痛そうで、、、
のちに笑えますw。
お目当ての(加瀬亮)の話題のキレるシーン。
あったにはあったけど、どちらかというと終始
冷ややかな佇まいで、ちゃっかりした面といい
そういう静かな怖さ&キレ者でした。
これ、バイオレンス・コメディーですよね?
北野武作品の最高峰
私の中でこの映画は北野武作品の最高峰にきますね。
OUTRAGEはストーリー展開のリズムが良いです!あっという間に感じました。だから没頭できました。今回編集が抜群に良いですし、キャスティング、脚本も良いです!そして結構お金かけているな~と感じました。
私がここ最近ちょっと思っていたことが何点かありまして、映画の中で私の心にある葛藤が描写されていて、とても共感できました!!すっとした爽快感がありました!!
今日映画館に行くときは豪雨と大雨で傘をさしていても、服が濡れてしまってしまう状態だったんですが、映画館を出るときは晴れ渡っていて、映画を観て私の中で納得行く点があり、ここ最近悩んでいたことがすっとんだので、まるで空もそんな私の心境を表すように大雨から晴天へと対極に移り変わったそんな気持ちを感じながら、しみじみ電車に乗って帰ってきました。
今までの北野武作品で編集やカット等でおいおいと心で思いながらも、すんごいひいきして北野武映画を観ては支持してきました。ちなみに私の好きな北野武映画は3-4X10月、座頭市、あの夏、いちばん静かな海。、HANABI、BROTHER、でしたが、今回のOUTRAGEは私の中で最高峰に来ますね♪
私はギャングやヤクザものが好きなので、とくにOUTRAGEは気にいりました。とにかくテンポが抜群に良いです!!
客動員ランキング、ぴあ初日満足度ランキングでも上位に位置している通り今回は北野武映画好きでなくても、過激な描写があるにしてもこの作品は一般受けすると思いました。
msnのインタビューで北野武監督が「観て損はしないよ」と言っているように、私もみんなにどうだった?と聞かれたら「とにかく編集がイイし、リズムがイイし、キャスティングがイイし観て損はしないよ」と言いたいですね♪
私がこの映画のテーマは因果応報とけんかを売るなら結果を予測せよ!逆説的に言うなら結果を予測できないけんかを売ると馬鹿を見るよというメッセージを感じました。この2点とても共感できます!!
PS 加瀬亮、椎名桔平、北村総一朗、小日向文世の演技とはまり役が気に入りました♪
全員悪人、全員…バカ
全員悪人で全員愚か。
まあ夏の花火かなんかのごとく生き急ぐこと、生き急ぐこと。
しかもちゃんと、死ぬことを恐れてもいれば、痛いということもわかっていて、裏切ったり、逃げたり、逃げそびれたり。アウトレイジの人たちは、みんなこうなのかね。
まあメカ村瀬とニヤニヤ水野がみれたから大満足だ。
大友も確かにカツゼツ悪いしセリフ聞き取り辛いけれども、かっこいいな、と思った。
エンターテイメント中のエンターテイメント!
見終わって疲れました。
う~んと唸る感じの作品の印象です。北野作品は、良く見て内容の難解さにやられてしまいますが、今回は至ってシンプルなのではと思います。
独特の描写の見せ方は異論はありますが、自分的には有りだなと思いました。
でも、全篇ほぼ・・見終わった際には疲れました。ただ、脇を固めているキャストの演技力にも救われた感はありました。
任侠ファイナルデスティネーション
北野武監督の作品は毎回まったく違った味の映画になるから面白い。
今回も、これまで何本もバイオレンス映画を作ってきたというのに、まるで違う印象の作品を作れるのだから恐れ入る。
今回は観終わった直後、『こりゃ任侠ファイナルデスティネーションだ!!』という変な感想が頭に浮かんだ。
誰が、いつ、どんな死に様を迎えるか。
この映画でそれを予測するのはかなり難しい。油断していると0.5秒後には恐ろしい事態が待ち構えている……それを開巻15分くらいの“カッター指詰め”で思い知らされてからはもう緊張と恐怖の連続。
この緊張感はもはやスプラッタ(血しぶき)ホラーの領域だ。同情したくなる方々があまり登場しないので心が痛まないという点もアメリカンホラーに近い(笑)。
しかも『OUTRAGE』は、並のスプラッタホラーでは到底太刀打ちできないくらいに……痛い。
とにかく痛い。
観てるこっちの方が「ぎゃー!!」と叫びたくなるくらいに、情け容赦無く観客の痛覚を刺激する。
指詰め割り箸カッターナイフ、首折り歯医者に中華包丁……
イヤイヤそこまで見せなくても!!と顔が引きつるくらいの出血大サービスにアナタは叫ぶか黙るか。
この映画を気に入るかどうかは人次第だが、最低1ヶ月は歯医者に行く気が失せる事だけは保証します。
同情できるキャラが少ないと先に書いたが、北野武演じる大友は、部下達を逃がそうとしたり「貧乏クジばっかりだよ…」と諦めたように愚痴ったり、この映画で唯一人間味を感じさせる人物。
サウナで銃をブッ放すシーンでの「やってられっか、こんな仕事」とでも言いたげな表情が印象的。
“上司”連中の手前勝手な事情にさんざん振り回され、利用されるだけ利用された挙げ句に捨てられる彼の行く末は悲惨だ。彼も度を越えた悪党には違いないし、映画を観ている最中はそこまで哀れには思えなかったが……こうしてレビューを書く為に各シーンを思い出していると、彼がなんだか無性に気の毒に思えてくる。職業は違えど同じ立場の人間は今も沢山いる訳で。
義理人情を重んじる人間は消え、狡猾な連中だけが生き残る……今に始まった事じゃないが、全く世知辛い世の中です。
鑑賞直後はさほど『良い映画』とは思わなかったのだが、強烈なインパクトを残す画や台詞が多く、なかなか頭を離れない。1週間経った今になって「なんかもう一回観たいなぁ」という気にさせる不思議な映画。
<2010/6/12鑑賞>
口を開けば「バカヤロー!」、これは喜劇か?
北野武の映画はTVでしか見たことがない。今回は、予告篇を見て面白そうだったので初めて映画館に足を運んだ。
ヤクザという大きな組織の中で生き残るための騙し合い、しかも水面下で謀られるはずの攻防が、フタを開けてみれば見境のないドンパチの連続。
おまけに、どいつもこいつも、口を開けば「バカヤロー!」。
これは喜劇か?
結局は、痛みを伴うヤツが馬鹿をみて、頭のいいヤツが生き残るって、ありきたりでつまらない。
椎名桔平がひとり気を吐いていた。
これは往年の東映名作「仁義なき戦い」とは似て非なるもの。
見終わった後に、、、。
『ソナチネ』的な一種のダンディズムとか孤独感とかそういったメンタルに訴える部分を完全に排した作品。北野監督自身の持つ最もダークな部分だけに極限した表現を試みたように思えるが、それが今現代のさまざまな世相を、「暴力」という切り口で俯瞰的に皮肉っているようにも思える。観ている時よりも観終わった後に、監督の映像力のようなものがひたひたと沸きあがってきた。ひとりひとりが惨めに死んでいくありさまは往年のヤクザ映画を思わせるようでもある。異常にリラックスした椎名桔平の怪演が印象的。
おれは好き
北野映画はバイオレスすぎて嫌がる人も多いが、今作もかなり多い。
今回は殺し方がかなり凝っていていろんな趣向を凝らしているよね。
それになんといっても俳優陣が配役が最高にいいよね!
それにしても、たけちゃん歳とったなぁ…
あ~、怖かった。
キタノタケシ流ヤクザバイオレンス。
きっと、怖いだろうな~。
きっと、目を瞑ったり、下を向いたりする残虐なシーンがあるよね~。
と、思いながらも、予告編で見たキャストに惹かれて見に行ってしまった。
案の定、目を瞑ったり下を向くこと数回。
ヤクザの世界で良い?!のは、義理人情に篤いこと。
でも、この映画は、そいうのじゃなくて、敵対する小さな組への報復。
自分の力を誇示するため、殴る、蹴る、怒鳴る、暴言を浴びせる、脅す。
自分だけが大事で、親子の盃も、義兄弟の盃も、いざとなりゃあ、そんなもん関係ない。
プライドを守るためなら、殺人だっておかまいなし。
だって、「OUTRAGE」極悪非道。
全員悪人だもん。しょうがないか。。。
報復には、報復。
終わりがない。
暴力は、やっぱり悪いんだよ。
良いものは生まない。
タケシ演じる大友の言葉。
≪アンタがやれって言ったんだろ~!!≫
この作品中のヤクザの縦社会なら、さもありなん。
でも、普通の会社でも、責任のとれない上司を見かけることがある。
テレビに登場するそんな上司には、腹が立つ。
草食系の典型の加瀬亮さん、インテリやくざぶりが良かった。
三浦友和さん、耐え忍ぶ表情が良かった。
普通のヤクザ映画です
決して退屈することはありません
テンポよく暴力が飛び出してきますから
なんか、かたぎの人から見たヤクザのイメージ通りに極悪非道めちゃくちゃです。
ラストシーンまで予想通りに進んでいきました
映画祭で外国人記者から受け入れられないこともあったと記事などにありましたが、ごく普通のヤクザ映画です
有名監督の作品でなければ、そんなに話題になることもないのでは???
昔の文太や辰ちゃんなどの映画でも結構ドンパチやってますよね
アウトレイジは、やっている俳優陣が豪華なので、とても楽しめます
会長だけ湾岸署から来てしまったようで若干違和感ありですが・・・
普通に楽しめるヤクザ映画でした
新しいヤクザ映画です!
今回は、たけし映画では常連の寺島進さんや個人的に好きな
大杉漣さんが出ていないのは残念でしたが、みなさん大物揃い
のキャスティングでした。
映画は「面白い」です(笑)
ヤクザの世界、本家の傘下にある2つの組の権力闘争から、
最後には本家にうまく・・されていたという内容ですが、
個人的にはこれは、バイオレンス映画だっけ?と思うくらい
あちこちに「たけしさんの笑い」がツボが同じ人には
たまらないと思います^^
「全員悪人」というコピーで宣伝されていますが、
「全員悪ガキ」と言った方がしっくり来るような、やりとりや問答が、笑えます。
中野さんのカッターのシーンや、石橋さんの歯医者のシーンはお気に入り。
新しい笑えるヤクザ映画、是非一度観てみてください。
blogへも遊びに来てみてください!
エンターテイメント作品
この作品は初期作品のように説明を極端に省き、映像だけで語り、哲学的なカットや映像の詩と言われた美しいキタノブルーの悲愴感はなく、徹底的に単純に楽しめるエンターテイメントに仕上がっている。
初期作品の暴力映画は静かでバイオレンスシーンも突発的で一瞬だ。
独自の映像表現と実験性のような前衛映画のような感じさえした。
『3ー4X10月』なんてのはその代表作だ。
北野武の最高傑作と云われる『ソナチネ』と比較されるのを嫌った北野武だが、まさに全然違う作品である。
とにかく台詞が多く漫才のようなテンポの良い怒鳴り合い等、今までの北野映画では見れない楽しみがある。
みんなが主役のようでサバイバルのような感じも楽しめる。
椎名桔平は相変わらずカッコよかった♪
女性は苦手かもしれないが、男性は好きな世界観かもしれない。
とにかく単純に楽しめるエンタメになっている。
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