「仁義なき世界」アウトレイジ プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
仁義なき世界
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ヤクザのボッタクリバーに引っかかった客が実はヤクザだった。
このヤクザは逆にタカって侘び金を払わせるために、
引っかかったフリをして自分の組の事務所に集金に来させたのだった。
この2つの組は、組長が兄弟の杯を交わしている関係にあった。
この2つの組を含め多くの組を仕切る大親分の北村は汚い人間で、
これを機会に2つの組をうまく操って、両者のシマを奪おうと画策した。
まずは片方の組長を煽ってもう片方の組長を殺させた。
この実行犯はたけしだったが、組長に命じてたけしを波紋させた。
これに怒ったたけしをまたうまく煽り、組長を殺させた。
そして今度は組のNo2の杉本を煽ってたけしを殺させようとした。
たけしの事務所は襲われ、結局たけし以外全員死亡。
たけしは諦めて後輩の刑事に自ら逮捕された。
この刑事はたけしとつかず離れずの関係を築いていたのだが、
大親分ともつながっており、たけしを売る事も出来たが、出世を選んだ。
この後北村の側近の友和が裏切って北村を射殺。
さらには杉本も殺し、2人が殺しあったと嘘をついて大親分となる。
たけしは刑務所で、かつて痛めつけた奴に刺されて殺された。
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まさに血も涙もない、本当の意味での仁義無き戦いだった。
現代のヤクザってこんなに血も涙もないものなのかなあ。
それにしてもほとんどの主要人物が死ぬ。
2ではほとんどの人が2からの登場人物となることだろう。
ってか、最後たけしは殺されるんで、当初は2の予定はなかったのだろう。
でも何故たけしが最後自首したのかは謎。
仁義のない、金に汚いヤクザばかりの中で、たけしは筋を通す男だった。
昔のヤクザ映画で言えば、命を捨てて仇を倒そうとするはずだが・・。
それにしても椎名が警察にタバコを注意されて子供みたいにキレたり、
大使館を広い倉庫に引っ越させてそこでカジノを開いたり、
駐日大使に死体を埋めさせて、手伝いもせずに置き去りにしたり、
リスクとメリットの比が悪過ぎる、頭悪すぎるシーンも目立った(場)
しかし怖い映画やったなあ、劇場で見たらもっと怖かっただろう。
たけしの本は何冊も読んだが、学業優秀で大学まで行き、
しかも若くして売れて、若くして弟子を取って面倒を見て来た。
この人の人生にそう荒れた時期なんてなかったと思うのやが、
何故こんなにヤクザを描くのが上手なのだろう。