「映画館にて観賞」アウトレイジ shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館にて観賞
ひたすら屍を重ねていく愚劣な争いを、北野武自身の極道愛を抑えた一歩突き放した目線で描いている。
娯楽作としての面白さは満載。これだけの恫喝、罵詈雑言、理不尽、死屍累々となると否が応でも画面に支配されてしまう。
台詞もヴァイオレンスも、此処ぞというところでパンチが効いている。
小日向文世の表裏定かならぬ鵺振りも中々深い。
アフリカの小国絡みのエピソードは流石に馬鹿馬鹿しいし、北村総一朗扮する会長が何故部下同士を争わせたか意味が分からない(組織の弱体化しか招いていない)など作りは雑だが。
それにしても、北野武のヒエラルキー愛が滲み出ている。凄まじく豪華な縦関係。
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