「お局様から肝っ玉母さんへ・・・」しあわせの隠れ場所 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
お局様から肝っ玉母さんへ・・・
アメフト物だと思って、スポーツ・シーンが多い映画かと思っていたが、そうではなかった。スポ根ではなく、家族のドラマだった。タイトルがダサダサで、サンドラ・ブロックがアカデミー主演女優賞を獲らなかったら、たぶん観なかっただろう。そのサンドラだが、へたをすれば、高飛車でイヤミな女になるところを寸前で抑えて、前向きに生きる母親を演じてみせた。実話の主人公は、エリザベス女王とかエリン・ブロコヴィッチなどアカデミー賞に強いのは確かだが、そこのところが評価されたのかなと思う。世界一裕福な国ながら、貧富の差が激しいアメリカの国。それをしみじみと感じせてくれた映画だった。また、「コーチ・カーター」でも感じたことだが、アメリカではスポーツだけできればいいとせず、勉強にもそれなりの結果を求めるという点が意外だった。今回の作品でも、当初からアメフトを始めたわけではなく、ある程度勉強ができるようになってからなのだ。その点はアメリカという国を感心させた。スポーツが続けられる時期はいいが、その後の人生を考えると、必要なことだと思うからだ。
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