「偽善にならないバランスのよさ」しあわせの隠れ場所 αさんの映画レビュー(感想・評価)
偽善にならないバランスのよさ
サンドラ・ブロックがそんなに圧倒するほどの熱演をしているかというとそうでもないのだけど、コメディ路線が強い彼女だからこそ、こういう真摯な役を普通に演じて見事にハマっている意外性がアカデミー賞につながったのかと納得。
映画そのものは個人的に食指の動くタイプでなかったけど、オスカー絡みの作品だから見ておかねばと思って鑑賞。非常に良心的で、押しつけがましい偽善にならないバランスを貫いている点はとても好感が持てた。
が、これだったら女優賞はまだしも作品賞ノミネートは『インビクタス』のほうがされてしかるべきだったのではと思う。やはりアメリカではアメフト人気があって興行収入が大きかったというのがデカい要素なんだろうけど。
試合シーンも『インビクタス』のほうがリアルだったと思う。まあ、個人的にアメフトとラグビーの違いは防具の有無以外さっぱり分かりませぬが。
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