「壮絶なスパイ」ソルト プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
壮絶なスパイ
...............................................................................................................................................
アンジーは表面上はCIAの工作員だが、実はロシアのテロ組織の一員だった。
そしてある事から二重スパイである事を疑われ、CIAに追われる身となる。
夫にはそのどちらの顔も明かしてはいなかったのだが、
緊急事態なので、自分が実はCIAの工作員である事を告げる。
夫はそれでも構わない、一緒に生きて行きたいと言ってくれた。
そして共にロシアに逃亡してボスと会うのだが、ボスが何故か夫を殺す。
所詮周囲の目を欺くための結婚と思ってた?ようわからん。
でもアンジーは夫を愛していた。それでキレてボスを殺す。
CIAのアンジーの先輩は、形式上アンジーを追跡してたんやが、
コイツも実はアンジーの組織に属する先輩テロリストだった。
このおっさんが、核爆弾をアジアに向けて撃とうとする。
アメリカが世界から大反発を食らう状況を作るのが目的とな。
アンジーは何故かそれを邪魔しようとする。
とことんまで組織憎しということなのだろうか?
で、このおっさんに「結婚してから君は変わった」と言われる。
そして自分の指示で夫が殺させたと匂わせる発言をする。
アンジーは何とか発射を妨害したが、現れたCIAにより拘束される。
それでも、後ろ手に手錠をかけられた状態でこのおっさんを殺す。
ヘリによる護送中、CIAの高官と話をする。
一連の話とアンジーの雰囲気で、核を止めたのはアンジーで、
おっさんがロシアのスパイだったと高官は信じたのだろう、
そしてロシアの組織を潰すのに利用できるとも考えたのだろう、
アンジーがヘリから海上を飛び降りて逃げるのを黙認してくれた。
...............................................................................................................................................
やっぱりさすがはアンジーといったところか。
歳を取ってますます魅力的になった気がする。
アクションは昔に比べたらやや落ちたかも知れないけど。
とにかくカメラワークが激し過ぎて、動きがようわからん(場)
それにしてもクールなスパイの役を好演していた。
多分夫を殺された事が全ての行動力にを生んでるんやろから、
その意味では愛と憎悪ってのはすごいなあという気がする。
それにしてもすごいのは先輩スパイを殺した場面。
2階の手すりごしにおるおっさんの頭をジャンプで飛び越え、
後ろ手の手錠で首を絞め落とすという、ものすごい執念を感じた。
大統領暗殺とか核の話とか、ちと話が大き過ぎた感はある。
どんだけセキュリティ甘いねんってツッコミたくなったわ(場)
それにスパイのおっさんを殺したから真相は藪の中って、
おいおい監視カメラなかったのかよって笑ってもうた(場)
でもまあそのへんのシュールさはアメリカのアクション映画の常。
全体を通じてまあまあ面白かったんで別に構わない。
それと終わり方が中途半端やったけど、続編狙い?って思った。
最近続編作る映画が多すぎてうっとうしいから。