劇場公開日 2010年2月6日

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「夢よもう一度」新しい人生のはじめかた きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5夢よもう一度

2018年3月25日
Androidアプリから投稿

訊かれない話を語りますが・・・、
TSUTAYAの彼女に声をかけようかどうか逡巡してる僕。一緒にタンゴの教室に行ってみないか?って。
映画は新しい人生の先生ですから。

で、映画のレビュー。

「徹夜は学生のとき以来よ」と言うケイト。
朝まで散歩した彼女が、徹夜明けの疲れよりも少しまさったウキウキ感で、小走りに噴水のむこうに消えていくシーン。良かったなぁ。枯れていくオールドミスが、まさに水を得た演出。

地味で抑えた物語を、絶妙なカメラが決して飽きさせずにエスコートしてるんです。

何でかんでもけたたましく語り続ける若者の「ビフォー」シリーズとは異なり、お互いの人生の年輪が、穏やかに言葉少なに、秋の日差しのなかで流れます。
でもそこにはタイムリミットも加味されていて、二人に焦りの気分は隠せない。仕事とか家族とかね。
長い人生は、しがらみの年輪をも刻んでいくもんですよ。

踏み出すか、やめておくか!!

同年代の、僕自身の、今現在の恋心に、夢と現実の狭間での迷いと ドキドキを与えてくれた映画です。

ああ、時間と お金と ほんの少しの勇気がほしいっ。
そもそも映画の男たちってさ、みんな自由業か自営業だよね、貯金もあるし、時間もあるし~
でなくちゃお話が始まらないもの。

さて、TSUTAYAにDVD返しに行ってくるとするか。
(バツ1、過労サラリーマンきりん君の ぼやきでしたww)

きりん