「プレシャスがプレシャスに生きられるようになるまで」プレシャス movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
プレシャスがプレシャスに生きられるようになるまで
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父親による性的虐待のせいで、母親からも虐待を受ける。ごく近しいところではなかなかないケースのため、この作品を見て少しだけ身近に母娘それぞれの苦しみを感じる。産まれた時は母親にとってプレシャスな存在で、途中まで守ろうとしていたとわかり、多少救われる。
学ぶ機会を得て、EOTOで先生や仲間に出会えて人生は前向きになったが、エイズや貧困や性的虐待の末妊娠した父親の子を1人で育てる事実は解消されない。現実的だが重苦しかった。大きな身体でいじめっこ男子くらいなら引っ叩いて撃退できるプレシャスでも、気持ちは16歳の女の子。重すぎる重圧。愛される資格がない気持ちにさせてしまう虐待。恐ろしい。産まれてきたアブドゥルが名前通り神の下僕として、プレシャスや母親を少しずつ変えていき、プレシャスが自分の人生を生きる気力を取り戻した事に価値があるのだろう。
マライアキャリーがオーラ全消しで出てくる。人種が何系かわからない役と言うところが本人と重なった。
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