恋するベーカリーのレビュー・感想・評価
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繊細なテーマに笑いのセンスが光る
離婚という作業はかなりのエネルギーを要する。これが通常の再婚ならまだしも、元の鞘に収まるとなると並大抵のことではないだろう。本人同士がよくても、周りが動揺する場合があるからだ。本作は、そんな当事者の心の揺れを描いた作品だ。
考えられるのは、男はこの映画のように行け行けムードになるだろうな、きっと。
対する女性は、心の葛藤に悩まされるのだと思う。そして家族は、離婚と再婚、両方に振り回される。
復活するバラ色の恋と、同じ過ちを犯す危惧とに揺れ動く女心をメリル・ストリープが好演。脳天気な元夫をアレック・ボールドウィンが愛嬌たっぷりに演じる。
このふたりの間に割って入るのだが、微妙な立場に終始するマジメな設計士を目立ち過ぎずに演じたスティーブ・マーティンも巧い。
実は重くて繊細なテーマを3人の演技力に預け、数々の手作り料理が並ぶ明るい食卓を軸に据えた、笑いのある娯楽作に仕上げた演出が冴える。
ハンス・ジマーらしからぬ音楽はヘイター・ペレイラによるものか? いずれにせよ、サンタ・バーバラの美しい風景によく似合う。
大笑いしてきました!
笑いました。
原題どおり
原題どおり、It`s complicated--複雑なんですね、いろいろと。
でも軽いタッチのラブコメディなのであまり悩むことなく観れます。
長女のフィアンセ・ハーレイ役のジョン・クラシンスキーがかなりいい味出してます!
それと、ジェーン(メリル・ストリープ)の友人役でトム・ハンクスの奥さん(リタ・ウィルソン)が出てますが、相変わらず表情豊かで可愛いです(『Sleepless in Seattle』ではトムのお姉さん役)。
『ベガスの恋に勝つルール』でキャメロンの友人役だったレイク・ベルがメリルのライバル役でしたが、印象薄く残念でした。。
そしてメリル…一体彼女は何歳なんでしょう?
とーってもキュートでした・。☆
『ジュリー&ジュリア』よりも、食事のシーン(食べ物)がたくさん出てきて、そして全部おいしそう!!
ナンシー・マイヤー監督の方が、メリルの良さを生かしているという点で成功の映画だと思います。
アダム、良い人だぁ。
末の息子ルークの大学の卒業式をきっかけに、10年前に別れた元夫と思わず不倫関係に陥ってしまったジェーン。しかし丁度そのころ、自宅の増築をきっかけに知り合った建築士のアダムが現れ、アダムに惹かれるジェーン。パーティーをきっかけにジェイクに見切りをつけて、ジェーンはアダムを選ぼうとするするが・・・。
子育てが終わり、残ったのは自分独り。そんな女性の姿を女性目線で描いた映画です。そういう訳であるからか、観客もその位の年齢の女性がほとんど。男性も居ましたが、奥さんに連れられたダンナさんばかりでした。しかも、2~3人程度。
邦題は「恋するベーカリー」。これは、メリル・ストリープが演じている主人公ジェーンが、ベーカリーストアの経営者であるから。劇中にも、もちろんチョコクロワッサンやチョコケーキなどをはじめ、いろいろと食べたり・飲んだりするシーンが多いのですが、タイトルにするほど物語の中心に成っているかと言うと、違うかな。原題が「It's Complicated」なんですが、こちらの方がしっくりと来ますね。
さて演技の方ですが、メリル・ストリープが若い。って言うか、子育てが終わった女性の悲哀?を上手く演じています。R-15指定と言う事で、夜関係のシーンも微妙に有ったりするんですが、それらのシーンもキチンと演じています。ジェーンの友達との会話シーンがあるんですが、女子トークとは怖いですね(苦笑)。
ジェーンの元夫ジェイクを演じているのはアレック・ボールドウィン。彼って、あんなに太っていたっけ? もう一方の、ジェーンといい感じになる建築士のアダムを演じるのはスティーブ・マーティン。アダムは、良い人だぁ。ちょっとナイーブすぎる気もするけど。
注目は長女ローレンの婚約者ハーレイを演じているジョン・クラシンスキー。この物語の中で、彼は結構良い演技をしています。ホテルでケイトリン・フィッツジェラルが演じているローレンと結婚式の打ち合わせをしている時に、ジェーンとジェイクを見かけたシーンや、その後日、家族が集まったときに、ジェーンとジェイクをホテルで見かけた事をほのめかす彼の演技は、コミカルで笑えます。
完全に女性目線での映画です。まぁ、面白いといえば面白いんですが、120分が長く感じてしまったのは何故?
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