「オトナ気ない大人たちが最高!」恋するベーカリー めぐ吉さんの映画レビュー(感想・評価)
オトナ気ない大人たちが最高!
これ、最高に面白いですーーーー♪
主役級の3人、もう大人げなさすぎです、、、
中でもワタシがたまらなかったのは、
メリル・ストリープ演じるジェーンの元夫ジェイク役のアレック・ボールドウィン。
若い肉食系オンナと再婚しながら、
元妻ジェーンと不倫(??)してしまう役どころです。
このジェイク、年を重ねた男の重みなんてモノはカケラもなく、
重みが増したのは体重だけ。
「お前、豆腐の角に3回くらい頭ぶつけて死んでしまえ~~」
と言いたくなるような、超ダメ男なのですが・・・
もうもうもう!!!
めちゃくちゃ可愛いのですよ~~~!!
ほんっっっっとにダメダメくんなのですが、
「・・・ったく!」とぷんすか(@三浦しをん)しながら
世話を焼きたくなってしまうような。
ジェーンも同様に、久しぶりに会った元夫のこんなチャーミングさと
めくるめく快感(これがまた濃い…)翻弄され、
好物を作りおしゃれをして待っているのですが、、、
そう、こうゆう男はこんなときに限って「やむをえない事情」ができて急に来れなくなってしまうもの。
そして、待ってる女は「期待したワタシがバカだったのよ」と深く傷つき、
相手よりも自分のバカさ加減を責めてしまうのです。
(わかるなあ、、、)
普通だったらココであっさりサヨナラになるのですが、
それでもめげずに超ポジティブにジェーンを口説きつづけるジェイクは、
もうダメを通り越して天然記念物クラスの能天気さ=可愛らしさ
(あくまで傍から見れば、ですが)
ジェーンの部屋のベッドにすっぽんぽんで横たわり、
ノートブックPCでアソコだけ隠していたら、その画面が実は…
なんてシーン、最高すぎます~~
同じくジェーンに思いを寄せる設計士役のスティーヴ・マーティンもさすが。
いつもは、ものすごーーくハイテンションか
とってもダンディなおじさま役を演じているのに、
この作品ではそんなオーラを全消しして、冴えない男を演じています。
ほんとにサエない地味~なおっさんに見えるから不思議、、、
ベテラン3人が巧さを駆使して、
役柄同様に楽しんでいるのが伝わってくる作品です♪
なんだか、「年を取るのもわるくないなー」と思える作品でした☆
(子供たちはいい迷惑かも、、、)