僕と妻の1778の物語のレビュー・感想・評価
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今日 観てきました
私はガンの治療中です。 友人が 草なぎ君のファンなので誘われて観ることになりました 複雑な心境でした でも 最初の出だしで気分は一転しました。 けっこう笑えるシーンもあって 宇宙人とか ロボットとか! とても楽しかったです。 ガンで弱っていく様子は 最期まで忠実だったと思います。 通夜?のシーンは 「なるほど 自分も死んだらこういう感じになるのか!」なーんて フムフムと思いながら観れました(^_^;) 意外にガン患者は 冷静に周りや自分を見ているものです。特に主婦は。。 それを竹内さんが見事に演じていました この映画を観て 私は主人に対する気持ちが変わりました 今までは 頼りなくて私がやらないと どうしようもない主人を 認めたくなかった でも 今は なんでも黙って私の言うことを 聞いてくれる主人に 感謝の気持ちでいっぱいになりました そして 病気で辛いのに 頑張って家事をする節子さんの後姿を見て 私も まだまだ頑張れると思いました この映画を観て 本当に良かったと思います 笑いをありがとう!
理想の夫婦に。
ゲゲゲ~を観た時にも感じたことだったが、
どうすればこんな風に、夫のやりたいことをしっかり
理解できる妻になれるんだろう、妻に対して真摯に
向き合える夫でいられるんだろう、と羨ましくなる。
互いが互いのことを想い、切ないまでに尽すのだが、
そこに無理や強制を感じない(疲労はもちろんあるが)
こんな仲睦まじい夫婦になれたら、と誰もが思うだろう。
病気で急逝するなんてとても哀しいことだが、終生、
大好きな相手と幸せに暮らすことができたのである。
結婚して良かった。この人とまた一緒に暮らしたい。
なんて、人生の終わりに思えることはまさに理想だ。
学生時代から付き合っていた二人、とあって
お互いをよく分かっている(特に妻は)から、新婚旅行
がボツになろうと^^;そこに後悔すらない。夫の仕事を
最優先に妻が支えていた生活というのがよく出ている。
草なぎくんは何というかこういう…オトコを感じさせない
役作りがうまい(実際にまったくオトコを感じないが)
年下だろうに、どう見てもお姉さんに見える竹内結子が
寝たきりになる最後の最期まで献身的に家事をこなし、
彼の原稿に幸せを貰い、笑顔で過ごすのも微笑ましい。
いちいち泣かせよう、という演出がないのが却って良い。
実際にはこんなに簡単な毎日ではなかったと思う。
辛い日々もあったろうが、そこをSF作家のファンタジー
として成立させ、不思議な世界観を持たせている。
確かに笑うことには免疫力を上げる効果がありそうだ。
実際には友人・谷原(今回いい感じ)がいうように、投薬
効果があっての奇跡だったかもしれないが、私はそこに
夫の原稿をいつまでも読んでやる!という妻の心意気を
感じずにはいられなかった。あれだけ夫を応援したのだ。
夫が自分に向けて仕事をしているのに、おめおめと死ぬ
ワケにはいかない!本当に気丈でパワーのある女性だ。
よく、
僕には(私には)これしか出来ないから。という人がいるが
それしか出来ないアナタを誰よりも愛している相手がいて
それだけを真摯にやってくれたらゼンゼン大丈夫、という
事がある。だって何よりそれが出来るアナタを好きになり、
それをしているアナタを見ている自分が幸せなのだから。
本当に相手を好きになるのは、そんなたまらない想いを
自分に抱かせてくれる人だからなのである。いつだって…
(積まれた原稿に一番感動した。奇跡を生んだ原稿だから)
空想と現実に惑わされて泣く瞬間を逸した
大腸癌で亡くなってしまう節子に対し何もできない主人公の朔の気持ちがよく伝わった。ただ、SF空想が入ったと思えば、節子の大腸癌との闘病のつらさが入るというさまざまなシーンがころころ出てきては、繰り返すことでどこがクライマックスになっているのかわからないうちに映画が終わった感じがした。
大腸癌の患者を知っているが、まさに節子のような症状に悩まされていたのを思い出す。大杉さん(医師役)の提示した画像もリアルで素人にもわかりやすく、不気味な感じをかもし出していた。大腸癌患者を持つ家族にはすごくリアルなところもあった。(朔の原稿が痛くて持てないとか、節子の手が抗癌剤で黒っぽいとか)がん専門の監修が入ったか。
なくなる場面は看護師とかの動きのこだわりを見たけど、心臓マッサージは節子にしてほしくなかったかな。。
いずれにしても、大腸癌の患者へは希望を持てる作品とはなっていない。どうせなら、笑って治る話がよかったかな。。。
私は好きです。
原作者の眉村卓氏は、「ねらわれた学園」「時空の旅人」などを書いたSF作家。 当時SF作家は文壇から差別されて、SF小説もあまり売れず、彼らは少年少女向けの小説を書いて生計を立てていたらしい。 経済的には豊かではない生活を妻と助け合うというのは、「ゲゲゲの女房」とも少し重なる。 原作では60代なのを30代の夫婦に置き換えてる。 ATMじゃなくて銀行の窓口でお金をおろしてるところで時代設定が少し見える。 1960年代あたりか。 主人公が新婚旅行も忘れて小説を書きつづけるような夢見がちで世間の常識からはズレた性格付けだし、妻への短編小説を映像化したものがわざと安っぽい着ぐるみを使っていたり(他でCG使ってるのでお金はあったと思う)その小説も落ちがあるようなないような…あまり笑えなかったりするので、好き嫌いが分かれる映画ではある。 後半はちょっとシリアスな闘病シーンになるので、劇場ですすり泣く声がすると同時にイビキも聞こえてきたのがこの映画らしい。 病院のシーンで終わってもよかったとも思った。そのあとはいらなかったかな。 でも、私は好きです。
皇后様も不思議とおっしゃった世にも不思議なファンタジー
皇后さまも、昨日鑑賞されて、とても不思議な映画とおっしゃられていました。人がガンで死んでいく、悲しい話なのに、心がほっこり温まるファンタジーのような作品なのです。さすがは、ドラマ「世にも奇妙な物語」を手掛けてきた星監督だけに、単調になりがちな展開に、「世にも奇妙な」魔法をかけていたのでした。 だいたいタイトルを見ただけであらすじが見えてきそうな作品として、全然期待していませんでした。実際中盤まで、妻のガンが見つかって、闘病生活に入るという予想通りの展開に退屈さも感じていました。まして、1778話が最終回と分かっているため、主人公のサクが、妻節子のために書き上げている日替わり小説の回数で、だいたいの展開が分かってしまうのです。 どう見ても、不利なストーリー展開に、星監督はまず、カット割りを緩めに間を持たせた後ろ髪を引かれるような取り方で、ゆったり感を醸し出しました。 そして映像は、彩度を高めに鮮やかにすると共に、特にホワイトフィルターをかけて、絵本をめくるような原色とパステル調の入り交じった、幻想的な映像を多用しています。 そして何より、今回が2度目の共演となる草彅と竹内の共演。とても安定しています。 そればかりでなく、ふたりの演技の演出付け方もとてもファンタジーなんです。 ともすれば夢の中を彷徨うSF作家の主人公を、単なるオタクにしないで、しっかり竹内がつなぎ止めていました。それは竹内が演じる節子が、サクの一番のファンであり、理解者であり、彼の描く夢の世界を心から愛している表情を浮かべていたからです。病室で死に至る病に伏せっていても、節子は夫の書き上げたばかりの小説を読んでいるときはも至福の表情を浮かべるのです。サクの沢山の読者をいちいち描かなくても、一番熱心な読者である節子の神髄ぶりを描くだけで、サクの卓越した表現者としての才能を感じさせてくれました。 大学時代に知り合ってから、ずっと夫の描く「夢の世界」に暮らしてきた節子にとって、そんな描き手と身近に暮らせることがどんなに幸福だったか伺えるストーリーでした。だから自分の高額な薬代のために、SF小説から転向して、恋愛小説を書き始めることに大反対したのは納得できました。 やがて病床に寝たきりとなって、帰らぬ人となる節子、あまりに静かな死の描き方、その安らかな表情は、『今会いに、行きます。』と語っているかのようです。 韓国映画のように激しく、これでもかと涙腺を直撃する演出よりも、本作のように静かにゆっくり、幸福に包まれながら、かけがえのない人が死んでいく様は、胸にグッときました。同じ体験をされている方には、きっと涙を隠しきれないことでしょう。 そしてラストシーンの描き方も、とても印象深く良かったです。最終話の1778話は、空で描き、空へと飛び立っていったのでした。 そて本作を彩るサブストーリーに、サクの描く日替わり小説があります。その一部が映像としても描かれて、節子を笑わし喜ばすのです。 その内容は、さすがSF作家だけにあって、日常のちょっとしたことから、「世にも奇妙な話」を即席で造りあげるのです。なかでも第1020話『集金人』は、傑作です。監督が原稿を読んで、直感的に飛びついた作品ったそうです。集金人だと思って玄関をあけたらタコ型の火星人だったというオチで、人間として化けた小日向文世の怪演がどんぴしゃり!帰り際右足が、たこ足になっているのが笑えました。 その他ロボットものなどSFをベースにしたものが多かったのですが、どこからこんな発想がどこから湧いてくるのか不思議なくらいです。サクの子供のような純真な想像力に感心させられました。 単なる悲劇だけでなく、日替わりSFとしての短編小説にも着目したところが、星監督ならではの発想なのでしょうね。
僕シリーズ三部作のFANです
星監督特有の寓話的な世界観を受け入れられるかどうかで評が分かれると思います。「世にも奇妙な物語」系の話が好きな人はハマるのではないでしょうか。自分は学生の頃SF小説を読みまくっていたのでレトロタイプのロボットが出てくるたびなんとも懐かしい気持ちになりました。
竹内さんの段々弱っていく妻の演技が圧巻でした。
触れただけで痛さに苦しむシーンは癌で亡くなった身内を思い出して涙が止まりませんでした。かなりダイエットもされてたんじゃないでしょうか…役者さんはすごいですね。
草なぎさんは浮世離れした夫役を彼にしかできない演技で好演していてこちらも素晴らしかったです。最近ドラマで立て続けに彼の泣く演技を見てるのでもうそろそろ見飽きたと思ってたのにまたまんまと泣かされてしまいました。
ウワーンと号泣するというより気が付いたら泣いていました。北海道旅行の場面は幸せそうな二人が切なくて悲しい場面じゃないのに涙が出ました。もしかしたら作中で一番泣いたかもしれません。シリーズのFANとしては映画のラストシーンが僕生きのラストシーンを思い出させてそこでまた泣けました。
一見に値します!!
妻と二人で見てきました。 妻は号泣。私は普段から映画で泣くことはないので泣きはしませんでしたが、“静かな感動”に浸ることが出来ました。DVDが出たら即購入してもう一度ゆっくり見たいと思える映画です。何よりも、いわゆる“お涙頂戴映画”でないところが良かったです。 節子を演じる竹内結子さんの演技は秀逸です。映画での節子は観客の涙を誘う役割を担っているので、より“真に迫った重い”演技になっています。竹内さんはさすがにその役割を十分に果たしていました。この竹内さんの演技に対して草なぎ君も同じように演じてしまうと、きっと観客の涙をもっと搾り取れる「泣ける映画」となっていたと思います。またそうなるとリアリティーを追求して竹内さんは薬の副作用で丸坊主にしないといけなくもなるのでしょうが、星監督はこの映画をそうは作らなかった。私はその作戦は正しかったし成功していると思います。 竹内さんの“重さ”に対して、朔太郎を演じる草なぎ君の映画での役割は“軽さ”や“笑い”や“馬鹿馬鹿しさ”を担っていて、現実を必要以上に深刻にしないようにしようという朔太郎の意識を表現した演技になっていました。朔太郎が節子のために書いた短編小説の映像化した場面もその朔太郎の意識を反映したものになっていると思います。 でも、この場面は賛否両論分かれると思います。着ぐるみを使った馬鹿馬鹿しく稚拙ともいえる映像で、私も初めは???大丈夫???と正直抵抗を持ちました。もし、その抵抗を最後まで持ち続けてしまったら、その人にとってはこの映画はおそらく楽しめないと思います。私はどういうわけか、終わりに近づくにつれてその抵抗感は薄れて、その馬鹿馬鹿しい稚拙さは朔太郎の素直さや純粋さであり、叶わないと知りながら行う“作品を書くという祈り”の愚直さなんだと思えました。また、その稚拙な映像の中に、妻がゆっくりと死に向かっている悲しみや一人残されることへの寂寞とした感情が混じりこんでいく様子は、その感情を直接的なセリフにしたり演技にしていないので分わかり難いですが、でも確実に心に染みてきました。 私が感じた静かな感動はおそらく、この間接的な表現からくるのではないかと思います。 重い話を重く表現するのではなく、その真逆にある馬鹿馬鹿しい軽さと一緒にして一つの映画を作り上げ、重さでも軽さでもない、ふんわりとした暖かさを残す一見に値する映画だと思います。
今年ワーストが早くも登場か?
とりあえず無駄に長く、苦痛の2時間半でした。
私はドラマ「僕」シリーズは結構すきでした。
この映画は別物と考えて良いでしょう。
ドラマの良いところが全て台無しになっていました。
まず、オープニングから酷い違和感を覚えてしまう。
唐突に始まったかと思いきや、ビルが動いたり、UFOが現れる。
なんだこれは?本編前のなにかとコラボでもしたCMであることを願ったけど、
紛れもなく本編が始まっていたのです。「こんな感じでずっと進んだらやだな…」
という予感は見事に的中。
クサナギくん演じる「僕」は、かなり気持ち悪く不気味である。
これをただ不器用な男ですましていいのか?と思う。犯罪を起こしかねない人物像。
妻のガンが発覚した後、自分にはやっぱり小説しかないと思うのだが、
その肝心な小説もユーモアセンスが全くなく、面白くない。というかやはり気持ちが悪い。
その小説(エッセイ)をみて毎回ゲラゲラ笑う妻(竹内結子)にも疑問だが、
この男と高校生の時から付き合っているのだからイタイ女性なのだろうと思う。
不謹慎かもしれないが、妻がなかなか死なない。
そりゃそうだ、まだ1000話以上残ってるもんなと思う。
ネタバレ&このくだらないエッセイを何回も読まされる妻もかわいそう。
編集社の階段で谷原?さんと僕が座って語り合うシーン。
邪魔になっているのになぜどかない?イライラ。なんだこのシーンは。
その前に路駐された車も、パーキング枠内に入れてるから文句言わないでね的な画で撮影してる。くだらなすぎる。
病院内の看護士、患者、掃除人が二人を見守るシーン。
なんだこれ、中学生のふろ場のぞきシーンみたいだった。
僕に差し入れをするシーンもかなり不気味。死者にお供えものをしてるのかと思った。
何回も流れる音楽。いいかげんしつこい。笑わせようとしてんのか?
そもそも、これはいつの時代の話なのだろう。
かなりの中途半端さ。
極めつけは葬儀の準備をみんながやってくれているシーン。
なんだこのカメラワーク…
そして僕が「うるさい!」の一言。イラッ!おまえ何もやってねーのに!
途中何度も映画館を去ろうとするが、終盤へのかすかな期待と、
全部ちゃんと見てから文句を言いたい。その2点で何とか最後まで見れた。
結果、やはり早くかえるべきだったと。
エンドロールにはお決まりの「亀山千広」のクレジット。やはり。
そして最後にドーンと監督の名前。
お前の映画は二度とみないと唾をはいて出てきたかった。
まだまだムカツクシーンはあったのですがキリがないのでこの辺で。
ということでオススメです。
ちょっと泣きたい方におすすめ
病気になった妻のために、小説を書き続ける男性のお話です♪ この男性が、頭の中はSFというキャラで、 映画全編が、その男性の見た世界のまま描かれます。 よく言えば、安心して見られるのだけれど、 登場人物がみんないい人だったり、闘病のすさまじさなどは あまりでてこなかったり、リアリティには欠けています。 ノベライズを読んでから見たせいか、 ストーリーは やや単純でした。 ただ、映画が終わるころには、会場中が涙していて、 泣ける作品なのは確かです☆= 何か美しいものに触れたい。。 というときには、よい作品かと思いますv ^-^
大人のファンタジー映画
昭和の香りのする映像と舞台装置にゆったりとしたストーリーで、星監督らしい大人のファンタジー映画だった。主役の草なぎ剛も竹内結子もうまいしね。 病院でのエピソードで、おにぎりとかバナナとかが胸をあつくするのだけれど、こいうフィクションがもっとたくさんあれば感情移入しやすかったかな、というのが不満だったくらい。 とってもいい映画なんだけれども、時代がこの映画を求めているかはわからない。
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