「私は好きです。」僕と妻の1778の物語 aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
私は好きです。
原作者の眉村卓氏は、「ねらわれた学園」「時空の旅人」などを書いたSF作家。
当時SF作家は文壇から差別されて、SF小説もあまり売れず、彼らは少年少女向けの小説を書いて生計を立てていたらしい。
経済的には豊かではない生活を妻と助け合うというのは、「ゲゲゲの女房」とも少し重なる。
原作では60代なのを30代の夫婦に置き換えてる。
ATMじゃなくて銀行の窓口でお金をおろしてるところで時代設定が少し見える。
1960年代あたりか。
主人公が新婚旅行も忘れて小説を書きつづけるような夢見がちで世間の常識からはズレた性格付けだし、妻への短編小説を映像化したものがわざと安っぽい着ぐるみを使っていたり(他でCG使ってるのでお金はあったと思う)その小説も落ちがあるようなないような…あまり笑えなかったりするので、好き嫌いが分かれる映画ではある。
後半はちょっとシリアスな闘病シーンになるので、劇場ですすり泣く声がすると同時にイビキも聞こえてきたのがこの映画らしい。
病院のシーンで終わってもよかったとも思った。そのあとはいらなかったかな。
でも、私は好きです。
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