ハナミズキのレビュー・感想・評価
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土井裕泰の手腕に感服
一青窈の代表曲「ハナミズキ」をモチーフに、10年の時をかける純愛ラブストーリー。土井裕泰監督のもと、約半年間の撮影を経て完成させた意欲作で、当時の新垣結衣と生田斗真にとっても新境地開拓となったといえるのではないだろうか。そして、興行的にも28億円突破と素晴らしい結果も伴った。
蓮佛美沙子やARATA(現在の井浦新)ら2人を取り巻く人物たちの説得力が秀逸だったほか、北海道やカナダのロケーションも見事に作品世界を彩った。今一度、見直したくなる作品である。
何でこんなに陳腐かな
ハナミズキの歌は、アメリカの9.11にインスパイアされた一青窈が書いた自己犠牲と人類愛の曲。「僕の我慢がいつか実を結び」、「果てない夢がちゃんと叶いますように」という平和を希求する歌である。それが、単純な恋愛話にすると、これほど陳腐になるものか、と思わされる映画。
主人公の生田斗真の他、木村祐一演じる中年男が初恋の人ではある薬師丸ひろ子(ガッキーの母親)と結ばれたり、生田斗真の高校時代の友人がずっと好きだった蓮佛美沙子(生田斗真の元妻)に最後は受け入れられたり、それぞれ長く一途な思いが結ばれる、ハナミズキの花言葉である返礼は受けるのだけど、どれも悲しい不幸の結果の延長線上のもので、個人的には素直に受け取れない。
一青窈の歌のモチーフである9.11が、向井理のエピソードを通じて出てはくる。脚本的には難しくなるだろうが、平和を愛する向井演じるフォトグラファーの思いが、死後、時間を経過して多くの人に幸せをもたらすような話を主軸にもってこれなかったのか、という気がする。
恋人関係を「育む過程」が出てこない恋愛映画。
オードリー若林の恋バナで一番好きなのは、
ヤンキー女子の元カノとのエピソード。
すでに芸人だったか、大学生だったかは定かではないが、
だいぶ属性の異なる、元ヤンで、化粧品売り場店員の女子に、
日々振り回されっぱなしの若林が、実に滑稽で面白いのだ。
読書家の若林が、待ち合わせ場所で本を読んでると、
「チッ、お前、小説読みながら待つな」と、舌打ちしながら彼女が登場。
「なんで?別にいいじゃん」と若林が言い返すと、
「小説読んでるアピールが、ハナについてムカつくから」と彼女に理由を言われる。
他にも色々とエピソードがあるが、
元カノはいつも気が強く、会話の随所にトゲと毒気があり、
必ず舌打ちがセットになっている。
この女性のどこがいいのだろうと思うのだが、
そんな元ヤン彼女との初体験ネタが、最も面白い。
ここだけの話、若林の初体験は、車の中の「カーチョメチョメ」だった。
昇天し、若林のDNAインゼリーが勢い余って、
元カノの頭上にまで跳躍する。
それを元カノは箱ティッシュを取り出し、拭きながらこう言うのだ。
「チッ、一丁前に頭まで飛ばしやがってよ・・・」
この映画は、高校生の男女の恋愛物語からスタートする。
片や早大に入れるほどの才女、片や漁師見習いの男子学生。
ひょんな事から出会い、恋人同士になる馴れ初めは、別にいいのだが、
趣味も違うし、価値観はもっと違うであろう、
学力差カップルの2人を結びつけるものが一体何なのか、
最初から最後までさっぱり分からないのだ。
共通の趣味が映画でしたとかでもいいし、
幼馴染で兄弟同然の関係で育ちましたでもいいし、
互いに親からネグレクト受けてましたでもいいし、
恋人関係を「育む過程」が全然出てこない。
イケメンと美女のルックス同士なんで、、、しか見いだせないのは、没入感的にちょっとキツイ。
まるで、中学生の恋愛のような動機で付き合いだしたカップルが、
オジサンとオバサンになっても、果たして両想いでいられるのかねぇ。
こういうちょっとした違和感が2時間ずっと続くのだ。
加えて、出会って離れてのタイミングが、ご都合主義の如くおとずれる。
作り話の恋愛物語を作り話っぽく撮りました感がずっと拭えない。
確かに生田斗真は、愛情深く思いやりのある男で好感持てるし、
確かに新垣結衣は、可愛らしくて守りたくなる存在なのだが、
それだけの要素で終始、押し通り願いますの強引展開なので、
暴飲暴食過ぎて胃もたれしてしまう。
胃もたれから意識が朦朧としながら思うのは、
そもそもこの二人は、なんで両想いなんだっけと、
根源的疑問の点滅ランプが付いたり消えたりしながら、
だんだん眠気が大きくなっていくのだ。
まぁなんだかんだ言っても、ガッキーが可愛いから3割増しの点数にしますけれども。
('ω')ノ
これは映画じゃなくてイメージビデオ
御都合主義的恋愛映画
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北海道の田舎で早大受験を目指してた新垣は漁師を目指す男と恋をする。
別れるのは辛かったが、海外で仕事をしたい夢を持つ新垣は受験、合格。
そして東京に出て知り合った先輩といい関係になって行く。
やがて卒業し、先輩と共に海外へ行き仕事を始める。
さらに先輩からプロポーズされ、それを受ける。
そんな折に北海道に帰ると漁師は別の女と結婚してた。
でもやりくりが上手く行っておらず、金策に難航していた。
そんな状況の中、2人は互いに抱きしめ合う。えええええええええ?
こんなのただの現実逃避&ダブル不倫やん(場)
しかもそれがバレ、こんな時期に何しとんねんと男の妻が出て行く。
さらに新垣が外国に帰ったら、先輩がまさかの突然死(場)(場)
余計な人達が死んで、さあ舞台は整いましたってか(場)
で、男が持ってた帆船模型が海外で売られているのを偶然新垣が見る。
どんだけ偶然やねんってのは置いといて、それを見て何故か新垣は帰国。
そしたら漁師も帰って来て、ハッピーエンド。・・・っておい!(場)
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夢のために、漁師と一緒になるのを諦めて海外に住んでた女が、
帆船模型で漁師を思い出し、夢を諦めて北海道に戻るという、
全くもって本末転倒な、何がしたいかわからん映画。
しかも北海道に戻っても漁師に会える保証すらない。
でも都合良く漁師は帰って来て、2人は長年の純愛(場)を叶える。
そもそも互いに夢を優先したんやから純愛でも何でもないけど(場)
あと新垣の先輩の突然死には笑ったわ。都合良過ぎやねん。
さらに漁師の妻の突然の家出も都合良過ぎ。
もしそのどっちかが起こってなかったら、2人の恋愛は成就しない。
って事は結局成行まかせやったわけで、純愛として描くのはお門違い。
そもそもハナミズキって世界平和がテーマの歌やのに、
これが全くハマってない。うーん、意味不明。
大人になってからもう一度観たい映画
久しぶりに観たら、物語や2人への印象がだいぶ変わりました。以前観た時は、2人の言動に「?」が浮かぶ場面が多かったのですが…じわっと泣けるほど、なんだか気持ちが分かるような、2人を見守るように観ていました。
年齢を重ねる度に楽しめる映画なのかなと思います。生田斗真くんの表情の機微に、子供の頃は気付きませんでした(笑) また物語の詳細を忘れた頃に、もう一度観て楽しみたいです。
ガッキー可愛い!、生田斗真くんカッコいい!と思う気持ちは以前と同じでした(笑) 他出演作品も再視聴したくなりました。
ありきたりのストーリー
10年振りに2回目
前見た頃より成長して、思うことも変わった。
1回目は上映当時映画館で、2回目はテレビで。
まだまだ子どもだったからか、ただただ感動で涙していたときもあった。
「こんな運命の人と出会うと激動の人生を送るのかぁ」と思ったこともあった。羨ましくもあったし、そんなに恋愛に振り回されることに嫌悪感もした。
大人になった今見ると、夢とかキャリアと恋愛の葛藤がすごく見えてくる。
さえはバリバリ英語を使って世界で活躍していきたい。大人になって最後は故郷で英語を子供に教えることを選んだ。
こうへいは世界一の漁師になりたい。人生がそれを阻む、それでも頑張って夢を叶えた。
自分の「恋人と一緒にいたい」っていう思いだけじゃ人生はうまくいかない。
本当に夢を叶えたいなら、大切なものを守りたいなら、恋愛を、恋人と一緒にいたいと思う願いを諦めなきゃいけない。
それは悪いことではないけど、辛いよね。
この道が正解だとはすぐには思えないかもしれないけど、いつしか振り返ったときに多分やっと気づくものだから。
君と好きな人が、百年続きますように
借りてきて観て良かったです。
まず、がっきー可愛いし生田斗真がめちゃめちゃかっこいいです。それにその2人がお似合いすぎて見てて微笑ましいです。出てくるキャストがみなさん豪華で演技がとても上手く、生田さんだけでなく向井理さんも本当にかっこよかったです。
10年間を描いた物語ということで、すれ違いあう2人の様子だったり、想い合う2人の様子だったり、たくさん胸が締め付けられました。
冒頭の高校時代のシーンではキュンキュンし、こんな恋愛したかったなとすごく思わされます。誰もが憧れる田舎町の甘酸っぱい青春です。高校生の恋愛映画が見たい人にもおすすめだと思いますし、大人の恋愛映画を楽しみたい人にもおすすめできます。
悲しい場面、微笑ましい場面、もどかしい場面、感動する場面、感情の起伏が大きく見れば見るほど先が知りたくなります。
私個人としてはとてもいい映画だと思いました。飽きることはないと思います。恋愛映画を探している方には是非見ていただきたい作品です。
一青窈のハナミズキ・・・この曲だけでお腹一杯
遠距離恋愛なんて所詮・・・という教訓めいた話のような気もした。まぁ、この手の内容なんて、昔から少女マンガの典型的パターン。どっちに転ぼうが典型的パターンなのだ。康平は康平で漁協の女と結婚してしまい、紗枝はニューヨークで働き、先輩の北見(向井理)からプロポーズされる。それが共通の友人の結婚式で再会。そして康平は離婚、北見は報道カメラマンとして戦場で死を遂げる。
感動!皆さんに聞きたいことあります
映画を見て感動しました。ネットでは賛否両論ありますが、私はリアルな恋愛だったので共感し、涙腺崩壊でした。映画の中で皆さんの考え方を聞きたいと思います!
①さえがみなみの結婚式に参加していた時点でのさえについて、この時点では北見との結婚を決意していたと思いますか?それとも康平と再開して、色々話した中で結婚を決めたと思いますか?
②さえがみなみの結婚式のため帰国していた時、最後に二人がハグするシーンがありますが、さえはこのまま康平のために残る気持ちはあったと思いますか?もちろんリツコと結婚しているのでどうともならないことは分かってるのですが、ハグ中の返事や直後をみるとこのような考え方もあるかなと思って。ただ監督談ではハグ中に両者が現実に戻ると言っていたので結論は無いのですが。
③最後に康平がさえの家に行くくだりですが、さえが居ると知って行ったと思いますか?康平は連絡とれない状態。またさえと会った際にも驚きも見られました。
④康平はさえが結婚していなかったこと知っていたと思いますか?もし会えれば船のコメントの話だけするつもりか、会えない場合は船を置いていくか、会えなかったら運命を悟り船は持って帰るのかも気になります。
④はたらればですみません。全て回答無くても問題無いので皆さんの考え方聞ければと思います!
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