劇場公開日 2010年3月20日

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「映像のリズムとメロディーの純度」抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映像のリズムとメロディーの純度

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

視覚表現の精度に挑んだ洗練さと密度に感銘を受ける。凝視された情報のみのカットとモンタージュ。主人公が刑務所に連行される導入部が素晴らしい。必要最低限の描写で主人公と状況を説明し、緊張感をもって物語に引き込んでいく。また、屋外に行くカットを何度も繰り返し、獄中での変化と時間の流れを表現する無駄の無さ。ストーリーは、脱獄の為の道具作りと脱獄方法を克明にひとつひとつ丁寧に描写していくことで説明する。ブレッソンの映画は、音楽に例えるならバロック音楽や古典音楽の美しさと高揚感に似て、不協和音のない映像のリズムとメロディーを奏でる。

Gustav