「期待し過ぎて観たかも。」告白(2010) ★りんごちゃん★さんの映画レビュー(感想・評価)
期待し過ぎて観たかも。
前評判が高すぎたのか、私が勝手に期待し過ぎていたのか・・・。
松たか子の、人間味を感じない、感情が出ない演技は素晴らしいと思った。
精神的に生徒を追い詰めるところも、現実にあると恐いなぁーなんて思いながら観ていましたが。
展開が、意外に強引。
1.
私なら、いくら娘を殺した犯人とはいえ、クラスメイトにエイズに感染した血を入れた牛乳を飲ませた教師を、擁護することは出来ない。
一歩間違えれば、自分が飲む可能性だってあったんだし。
そう思うと、犯人も憎いが、先生も憎い。どちらの味方をするわけでもなく、たかが中学生が、ましてや親にも言わず、元々団結力の無いクラスメイトだけの秘密事にしておこうとも思えない。
そのことがきっかけで、犯人をいじめるという「繋がり」で、団結したクラスメイトだったけれど、中学生1年、2年という設定にしては、生徒達の精神年齢が少し高かった。
2.
「直接手を下さず。」とレビューに書いている人が多いのが、疑問。
先生は、かなり直接的な方法で手を下しているよね。
エイズに感染した血液を飲ませる、感染は少ないとは言え、感染の可能性は0%とは言い切れない。
そもそもこの行動のメインは、精神的苦痛を与える為。悪意満々で、直接自分の手で血液を混入し、精神的に追い込むことにも成功。
完全に、先生が手を下してるやんw。
教壇の下の爆弾を、生徒Aのお母さんの机の下に移動。
爆発物って知ってて、何が起爆装置か知ってて、何時に起爆されるのか知ってて、何の罪も無い母親、つまり自分の娘と同じ立場の人間の元に運んだ。
完全に、先生の手で母親殺してるやんw。
淡々と目には目を、と見せつけるそのストーリーは、コワイものがあるけれど、なーんとなく詰めが甘いというか、、、
知的で冷酷な先生像をもっと生かして、完璧に回りくどい方法で生徒を苦しめる表現は無かったものか。。。と残念。