「後世に語られるべき嗚咽」告白(2010) マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
後世に語られるべき嗚咽
いやはやスゴイ映画であるよ。
久しぶりの傑作です。
お金を払ってでも観たい作品とはこの作品のようなことでした。
僕は原作未読です。
未読ゆえの衝撃というか、映像としての見事さ、そして俳優陣の演技のすばらしさに感銘を受けました。
邦画でもこんな作品が作れるんですね・・・。
まず、冒頭からぐいぐい引き込まれる。
崩壊学級の中になぜこれほどまでに冷静な口調の教師がいるのか。
この後語られる衝撃の告白。
そしてさまざまな視点で語られるストーリー。
ラストまで飽きさせることのない見事な展開。
そして、この作品のもっともすごいのは主演の松たか子さん。
いや、ただもうびっくり。
ファミレスでのシーン。
見事。
完全にダークサイドに落ちた人物かと思いきやいっぺんの人間味が残っていた。しかし、店を出てからの嗚咽。
あんな嗚咽は今まで見たことのない素晴らしい演技だった。
壮絶そのもの。
最後に残った人間味を捨て去るその瞬間。
うむ、「愛」を語るにふさわしい名シーンです。
ここ最近見た作品の中では上位ランク必至の作品でした。
コメントする