「交じり合わない思いの中、勝手な言葉は「告白」になる」告白(2010) めぐ吉さんの映画レビュー(感想・評価)
交じり合わない思いの中、勝手な言葉は「告白」になる
スゴイです、、、
「イマドキの中学校って、こんななの???
うううーーーー、、、 絶対コドモなんてほしくないーーーー!!!」
とトラウマになりそうなほど怖く、あまりにも殺伐としています。
個々を見れば、母親は子供を愛しているし、
子供だって親への愛情があるのに、
なぜか、それが、まったくクロスしない。
ものすごくバラバラで、
誰一人として、キモチが混ざり合わないのです。
そう、まさに「告白」。
会話、では決してないのです。
愛しているけれど、ものすごく身勝手、、、みたいな。
見終わったあとで、
「確かにすごい作品なんだけれど、
全体を通してのストーリーとゆうか、
ぶつかりあいとしてのドラマがないような…」
と思っていたのですが、
考えてみれば、タイトルが『告白』である以上、
それぞれの勝手な“告白”で作品が構成されていて“正解”なのだ、と。
この見終わってからの居心地の悪さも含めて、
中村哲也監督、やはり性格の悪い確信犯(←褒め言葉です)で、
すごいです。
また独特な映像が、怖さをいや増しています。
作品ごとに、色と質感で作り出す世界観も、すごいです、、、
原作は未読なのですが、ぜひ読んで、作品の感触の違いを感じてみたくなりました。
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