劇場公開日 2010年6月5日

「今までの中島監督とは違う。そして、松たか子凄い!!」告白(2010) grayteerさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今までの中島監督とは違う。そして、松たか子凄い!!

2010年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

6/9 観賞  原作既読
購入本ではなく、図書館で予約順番を待って待ってして、1日で返却した一気読みの本だった「告白」。(当然、印象のみの記憶が強く、細かい内容は残っていない・・・・これは覚えている方だけど。)

が、その原作の印象を壊すことなく映画になっている。
よりグレードUPしているといっても過言ではないかも。
冒頭の雨のシーンでの雨粒まで美しく、フルカラーヴィジョンでなくても、
やっぱり映像の綺麗な監督さんであることを再認識した。

中学生達のキャスティングも、ぴったりはまってたんですが、
やっぱりなんと言っても松たか子。
本を読んでいるときの外見イメージは、勝間和代をきゃしゃにした感じを思い浮かべてたんだけど、
松たか子を見ても全く違和感がなかった。
怒りが深くて深くて、深いが故にどんどん冷静にクールに計画を遂行させてしまえる、子供達の心理が手に取る様に分かってしまう、
教師としての経験がこんな所にいかされるなんて、
何て悲しすぎるのだろう。
でも、松が演じる森口先生は、本当にここまでの報復を望んでいたのだろうか?
どんなに犯人を苦しめても、我が子は帰ってこないのに。
そんなこと、わかりきってるのに。

みんな、身近なものしか望んでなかったのに、ちょっとした歯車の狂いがこんな事に。
ちょっとした、きっかけばかりなのに。

R15は正解だと思う。うちの子もこんなこと考えているのかと、ちょっと怖くなった。
観るべし!!の映画かな。

grayteer