「書くうちに評価が決まってきた!」告白(2010) xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
書くうちに評価が決まってきた!
シュールな映像
アナーキーな物語
スタイリッシュな演技(者たち)
英語による修飾語が多い僕のレビューです。
そんなときは迷っているんですね。どう評価しようか、と。
映像は日本映画離れしている。
多用されるストップモーションとクロースアップ。
ナイフが、目が、耳が、シャボン玉が、爆弾が、
破裂が、血が、牛乳が、すべてのもの等価値で映し出される。
表現の限界に挑んだのかなとも思う。
人間のダークサイドをぐんぐん、見せつける。
復讐する教師役の松たかこにしても、
犯人の母親役の木村佳乃にしても、
バカな熱血教師の岡田将生にしても、
こんな役やってもいいのかってほどの徹底振り。
R25が納得できるストーリーでもあった。
そういえば、
この映画、ハリウッドでのリメークのオファーがあるという。
中島監督は「松さんの役はぜひ二コール・キッドマンで」
といってるらしい。そういえば、二コール・キッドマンが
最高に輝いていた「アザース」にどこか似ていると思った。
人間のダークな面と、物語の密室性ってところかもしれない。
中島監督の作品ははじめてみるけれど、
TVCFの作家だったようだ。
短時間で印象に残るようにするためには、インパクトの力が必要。
それを連続的に、絶え間なく描ききった力量は大したものだ。
こうやって、書き込んでいるうちに、
「告白」はすごい映画なのではないか、と思い始めてた。
ただ、楽しい映画を求めてる時には、見ないほうがいいとも思う。
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