「反時計回り時計」告白(2010) サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
反時計回り時計
前々から気になっていた映画だが、先週見たこの作品と同じ監督の"渇き。"で衝撃を受けたので、興味がより一層湧いたため鑑賞。
待って、待って、ヤバすぎるやん。
ヤバすぎるやん!!!!!!!
久々にこんなに面白い映画見ました。最近、あまり自分に合わなかった作品ばかりでしたけどこれはどハマり。今見たばかりだけど、何度もみたい。そんな作品
中学校教師の森口(松たか子)は、職員会議の間に娘がプールから転落死してしまったという悲報を耳にする。しかし、死亡原因は転落死では無くクラスメイトの仕業だと気づいた森口は...。
ネタバレ大厳禁。しかし、この映画の魅力を多くの人に伝えたい。。。触れないようにしながら、3つのエグすぎる点にまとめてレビューしていきますね。
まず、演者がエグすぎる。
心の底からの声の張り、顔で訴えかける想い、自然すぎる動き。震えが止まらない演技で目が離せない。子役たちもほんっとにすごいですな。橋本愛もキレイな目してること
そいで、脚本がエグすぎる。
至る所に伏線を散りばめて、意味深にしながら最後にはきれいさっぱり回収する。物も言葉も何もかも
んで、編集がエグすぎる。
時系列をバッラバラにするのは中島流だろう。間に別のシーンを挟んだり、スローや逆再生を上手いこと使っている。渇きと告白でこの監督が大好きになった。ビビるほど自分の感性にハマる。
この世に反時計回りの時計があれば、重い命は救われる。しかし、そんなものはこの世に無い
過去は振り返れても過去に戻ることは出来ない。
でも、反時計回りの時計があれば全てが解決できるのだろうか。過去によって救われる命も少なからずあるだろう
超面白い映画だった。
原作は小説みたいなので、ネットで注文して読んでみよっかな。映画もまだまだ見たい
〈追記 2022年11月24日〉
何年か前ですが、この映画を鑑賞してから直ぐに小説も読みました。めちゃくちゃ面白いです。原作を読むとより分かる、この作品の秀逸さ。中島哲也監督の表現力に脱帽。もう、今思い出しただけでも鳥肌止まんない。
湊かなえ特有のおぞましい作風を映像化出来る監督は、中島哲也しかいないと思う。「母性」を見て、よりそう思った。告白→4年後→渇き。→4年後→来る ですから、このペースで行けば2022年には監督の新作が出ると思っていたのですが...笑 中島監督の映画を映画館で見たことがないものですから、体験してみたい。新作、お願いします。
もし、この作品を見たことがないのであれば、
・体調万全であること
・あと寝るだけであること
・牛乳をしばらく飲まなくていい状況であること
の3つの条件が揃った上で、ご覧下さい。
オススメ出来ませんが、超オススメです。鑑賞は自己責任で。