劇場公開日 2010年6月5日

「結局のところ」告白(2010) ヴェルナーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0結局のところ

2016年11月10日
iPhoneアプリから投稿

huluにて。告白を見るのは数年ぶりの二回目で、初めに見たときは単に
【自分で手を下す訳にもいかない、どうにもならない立場の森口先生が全て言葉で言い繕った話】
なのかと思っていました。(牛乳は勿論ブラフ、爆弾も持って行っておらず、ウェルテルの相談も、結果的にそうなったことをあたかも自分が誘導したというように) そして2回目の今回は、ブラフも入ってると思うのですが、「なあんてね」のかかる先が別のところに思えました。

「これが更生の第一歩です→なあんてね、(結局全て嘘だから、こいつが更生する訳がないだろう)
というような、更生と1連の出来事への諦めの思いを含めた「なあんてね」。

それよりは今回は
「なあんてね、(先生っぽいでしょ?)」みたいに聞こえた。

つまり復讐を全く思いとどまることもなく、思う存分精神面(もしくは実際に)から攻撃を果たした結果の達成感を織り交ぜつつかなと。
森口先生の精神面が、以前より酷薄なものに寄っているように感じた。心が荒んでいるのかしら。

ヴェルナー