劇場公開日 2010年3月20日

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「犯罪に手を染める小市民をウディ・アレンがしっかりと描く」ウディ・アレンの夢と犯罪 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0犯罪に手を染める小市民をウディ・アレンがしっかりと描く

2013年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:80点
ストーリー:75
キャスト:80
演出:80
ビジュアル:70
音楽:65

 身の丈を超える成功を夢見る兄と、賭博と酒が好きな弟という、どこにでもいそうな小物達。金もないのにヨットを手に入れ、賭け事で勝ったあぶく銭に有頂天になり、実物を見てもいない怪しげな投資話を儲け確実だと思い込み、自分を本当の姿以上に大きく見せようとする。冒頭からもう見るからに危なっかしい。
 だがこのようなどこにでもいる小物達だからこそ、引き返せない道を進んだ時に自分の器を超える事態に動揺してしまう。もともと小市民の彼らに、そんなたいしたことができるわけがないのだ。何も根っからの犯罪者や勇敢な英雄が登場するのでなくても、派手な活劇があるわけでなくても、流石にウディ・アレン、しっかりとした緊張感が伴う作品に作り上げる手腕が見事。

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Cape God