劇場公開日 2010年11月6日

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「ヘッセの「春の嵐」との考察」スプリング・フィーバー 侠醍さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヘッセの「春の嵐」との考察

2011年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

悲しい

5人の男女の互いに求め合うベクトルが交差したまま、純粋に愛を求めるが故の悲劇。それは、昂ぶる激情にも似た情欲をぶつけることによって自分の位置を確認しあう。狂おしい「春の嵐」が通り過ぎた後、僕は、ヘッセの「春の嵐」の一節の”人は老いるに従って、人生を人のために生きたいと思うようになる”を思い出すのだった。

侠醍