サバイバル・オブ・ザ・デッドのレビュー・感想・評価
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The dead coming back to life. これが最後のジョージ・A・ロメロ
お盆だし、死んだ人が帰ってくる映画を見ようって事でジョージ・A・ロメロの遺作「サバイバル・オブ・ザ・デッド」です。ゾンビ映画界の大御所監督の遺作なのですが・・・まぁ、作品自体は普通ですね。
登場人物にやたらお爺ちゃんが多かったのは監督の年齢も影響していたのでしょうか?主人公もサージというよりオフリンですし。最後の月をバックに決闘してたのもオフリンでしたし。冒頭でサージの登場シーンは良かったものの、どんどん影が薄くなってる感じがしました。少年も出てきた割りに特に何も活躍しなかったのは、もう少年を書ける年齢ではなかったからでしょうね。その割りにトムボーイにはアーミーでレズビアンで仲間想いと設定が盛り込んでありました。
走るゾンビを嫌っていたというロメロ監督だけあって、本作のゾンビはジワジワと迫ってきます。一体一体はそんなに強くなくても、数の倫理で来られると厄介ですね。しかもいつの間にかヒョコっといるんですよね、ゾンビって。いつの間にかいる、見付けたらビックリする、という2つの理由で現実世界で一番近い位置にいるのはゴキブリではなかろうかと思っています。ゴキブリに噛まれてもゴキブリにならないので、まだ安心ですが。
本作は最後で「ゾンビとも共存できるのかも?」っという場面が示唆されて終了します。もしロメロ監督がもう少し長生きしていたら、自分が世界に広めた「ゾンビ」というキャラクターを今後どういう風に持っていきたかったのでしょうね?毎年世界中で大量生産されるゾンビ作品、これからどう進化していくのかも楽しみですね。
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自宅で鑑賞。ゾンビと云えば泣く子も黙るG.A.ロメロ御大の新作。今回は風刺の効いた西部劇と云った処か。“ジャネット”と“ジェーン”役K.マンローが魅力的に感じなかった。ロメロのゾンビものと云う事でカメオ出演者が多いのかも知れないが殆ど見付けられなかった。全体に何とも微妙な出来だがゴアシーンは健在。唐突に双子の設定が登場したり馬に乗ってるゾンビがラストでその馬を喰べたりと破綻気味のシナリオだが前作『デイ・オブ・ザ・デッド('08)』より判り易く丁寧に作られてる気がした。冒頭前作からの引用有。60/100点。
・鑑賞日:2011年8月6日(土)
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