「サポーター」エリックを探して ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
サポーター
クリックして本文を読む
季節に秋があるように、人生にも秋が来る。
主人公のエリックは、誰もが通るであろう人生の晩秋を前にして、うだつの上がらない毎日に苛立ちを覚えています。後悔の残る過去、何をやっても上手くいかない現在。
そんなどうしようもない時に、憧れの男「エリック・カントナ」がエリックの人生のサポーターとして彼の前に現れ、助言をしたり自らの悩みを語ります。
「エリック・カントナ」は、主人公エリックの想像が作り上げた幻です。しかし、想像がエリックを奮い立たせ、人生を取り戻す原動力になったことには間違いありません。辛い時には「セ・ラ・ヴィ」。でも、やる時にはやるぜ!
どんな人生でも、それが空想であっても、自分を変えることができるのは考え方一つであることを「エリック・カントナ」が表しています。自分は人生最強のサポーターなんだと。
最後には、想像上の「エリック・カントナ」だけではなく、本物の仲間達がエリックのサポーターとなり彼を助ける。
誰の人生もサポートできる。誰からもサポートされる。それは、サッカーチームと同じです。
人生というスタジアムに、ケン・ローチが贈る暖かい応援歌。人生つまずいても「セ・ラ・ヴィ」。
コメントする