レクイエム(2009)のレビュー・感想・評価
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テロリストたちへ
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原題は「天国の5分間」・・・復讐心を隠せない被害者の弟ジョー(ネスビット)と殺人犯として12年の刑期を終えアドバイザーとして社会復帰したアリスター(ニーソン)がテレビ局の和解をテーマにした企画で対面することになった。
ジョーのトラウマは殺人そのものよりも、殺人現場に居ながらも何もできなかったことを母親に責められ続けたことにあった。トラウマのおかげで卵を詰める単純労働者にしかなれなかったこと、とにかくアリスターに復讐することだけが生きがいになったような男。
贖罪や和解といったテーマではあるけど、現代のイスラム社会のテロリストたちにメッセージを送りたい意図がわかる。アフリカの内紛でもそうだけど、子供たちが銃を持つ姿は痛々しく感じる。
ネスビットの感情の起伏の激しさは見もの!テレビ局の番組では結局彼のドタキャンで、ニーソンの優しさが彼に再会を促す。ナイフを持って現れたネスビットとニーソンの格闘シーンはとてもリアル。組み合って窓から落ちたときには本当に心配したぞ!しかし、最後はあっさり赦してしまったところが、う~む。
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