劇場公開日 2010年10月16日

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「ドキュメンタリー?」桜田門外ノ変 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ドキュメンタリー?

2021年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

録画してあったのを正月に見て。

大沢たかおって、ほんとステキ〜。三味線も剣もイケるなんて、かっこいい❤️

しかし、この映画、歴史を扱うテレビ番組の再現ドラマのよう。桜田門外の変については、井伊直弼が登城途中で暗殺されたという、出来事を知っているだけ。その後のことは、よほど興味がないと知らないのが一般的と思う。この映画は水戸浪士の行動を淡々と追い、それぞれの最期までキッチリ描く。登場人物の数も多く、全員の情報を入れてくるのは、なんか執着を感じる。

「水戸藩開藩四百年記念」として作られたそうだが、もしかして、茨城県民には、水戸浪士を誇りたい気持ちがあるのかな。端的に言うと、桜田門外の変はテロ行為なわけだけど、不良武士が刹那的に起こしたことではなく、世の中をいい方向に変えたいと、真面目に深く考えた上で決起したと訴えたいのか。激動の時代、正しいとか間違ってるとか、後になって決められてしまうが、その渦中にいる人々は必死なのだ。だけど、個人の感情は歴史の波に流されてしまう。なんとか消えないように残しておきたかったのかもしれない。

あと、予備知識なく見てたので、画面に坂東巳之助がいてびっくりした。薩摩藩から合流した有村次左衛門役で、井伊直弼にとどめを刺すという、重要な役だった。歌舞伎役者はやっぱり発声がいいので、ちょっと目立ってた。いよっ、大和屋!

ぷにゃぷにゃ