劇場公開日 2024年12月13日

バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価

全112件中、21~40件目を表示

4.0あれは掃除風景

2024年12月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

砂埃舞う乾いた地にたたずむ何か諦めざるを得ないよな居心地の悪い場所が1人の女性旅行者の振る舞い(過ぎてるな)で徐々に変わっていく話。
スクリーンで観られるというありがたい機会を得て、かつての記憶の断片が繋がり更新された。
あんなに入り込む歌の存在が強かったのか。心象風景?と言いたくなる眺めの色があんなに強かったのか。
迷い込んだ不思議な空気感に後半ぐぐっとくる心の通い合い、まだまだ続いていく終わりのない笑顔。変だけど残る作品だよな。
そういえば、黄色い魔法瓶のコーヒーは無限の液体ではなかった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
chargedpillow

5.0ビジョンとマジック

2024年12月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

#バグダッドカフェ 4Kレストア版を名古屋の初日(#伏見ミリオン座)で観ることができました。
35年前っていうから、学生時代。
スクリーンでの再会は、そんなに時が経ったとは思えないほど心がときめく。
高校時代から映画館に入り浸るようになり、それくらい大好きな映画として5本の指の1本で、ビデオはもちろんレーザーディスクにDVDが出る度買い直して、いつも身近に居て欲しい映画だったから、この歳になって再び映画館で鑑賞(人が作った芸術作品)、いや観賞(大自然の美しい風景)できることはこの上ない幸せなのでした。
やはり、若い頃や今までと違った部分に目が行き、どこを切り取ってもいい場面なんだけど、今の自分にストレートに突き刺さるシーンを改めて堪能することができた。
ビジョン。
二つの光り。
ここがめちゃめちゃ胸騒ぎする。
何でも無い主人公とまわりの配役それぞれがいい味出してるんだよなぁ。
すごい俳優とか、飛び抜けた才能の役じゃない普通の人たちが、淡々とその冴えない日常に文句言いながらも、実は人と人のつながりの中で美しく生かされている。
お互い亭主を捨てたジャスミン(ヤスミン)とブレンダ。
そんなことは露知らず、人種も生まれも育ちも性格もまったく正反対の二人が、客の旅行者と店の経営者という立場で出会ってしまう。
なんと必然な出来事だろう。
そこには不思議なキャラの同居人があちこちに居て、それぞれが趣味の世界を楽しみながらここでの生活を愛し、実に活き活きと家族のように暮らしてる。
この地に立ってジャスミンが見た不思議な二つの光りと、画家の描いた二つの光りが、すべてを物語っているように感じる。
輝かしい希望とか、とにかく何かわからないけど、そこにはビジョンがある。
二つの偽の太陽であれば、幻日なんだろうけど、真ん中にホンモノの太陽が無いから、光学現象ではない。
画家が、宇宙エネルギーの何万もの鏡が太陽の光を反射させると語ったように、まさに啓示としてのビジョンだ。
それは相反するもの同士のはずのジャスミンとブレンダが出会うことで、最初は衝突しながらも、徐々に受け入れることで生まれたハーモニーというか相乗効果が、この店を瞬く間に魅力的な空間に生まれ変わらせた。
バグダッドのセンターとして、トラック運転手が心から休める店として大繁盛する。
旅行カバンに入っていた手品セットが功をなしたジャスミンの手品の腕もすごいけど、魂を震わすブレンダの歌声がまた素晴らしくいいのだ。
あの重苦しい演奏だった息子のピアノまで、そのときから名ジャズピアニストに生まれ変わったのだから。
まさに、マジックだ。
もう一つのビジョンとして、あの二つの光りは、やはり男と女ということか。
亭主を捨てたブレンダは本当は寂しかったから、エンディングで戻ってきて抱き合う。
一方、ジャスミンの亭主はあれからどうなったか、ドイツに帰国してまた一人で再入国して戻り、なんと画家と結婚して永住権まで得る。
本当に、どっちもよかった。
映像エフェクト処理されたオレンジ色の世界で、渇いたモハヴェ砂漠のハイウェイに溶け込むサウンドトラックがずっと永遠耳から離れない #コーリングユー とか、80年代カルチャーとしてとても話題となった映画だけど。
そういう表面的な心地よさの下に幾重にも敷かれた、何でも無いような日常の一つ一つが実は素晴らしい可能性を秘めていて、いくら反発しようと心さえ動けば、自分の意思とは関係なく、一度動き出したら止まらない、思いもよらぬ方向へ導いてくれる。
そんな #ビジョン と #マジック という魅力的な世界が観るものに感動を与え、映画館を出た後に自分の中へ落とし込んでいける。
そんな映画なんだと、何度も観ていながら改めて感じました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
fuhgetsu

3.5大学生の時に話題になっていた作品。 午前十時の映画祭で初鑑賞。 序...

2024年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

大学生の時に話題になっていた作品。
午前十時の映画祭で初鑑賞。
序盤のヒステリックに怒鳴り散らすシーンの連続で、観る気がかなり失せてしまいました・・・
その後、ヤスミンと仲良くなってからはHAPPYな内容でいい作品です。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
koji

4.0タイトルしか知らなかったけど、 こんな感じの映画だったんですね 変...

2024年12月22日
iPhoneアプリから投稿

タイトルしか知らなかったけど、
こんな感じの映画だったんですね

変な表現だけど、
なんか微妙に凄くいい

数日経って思い起こす時の方がじわじわ来る

メインの2人の女性の、どちらもいい感じ

ところどころよくわからないシーンもあったけど、
みていて嫌じゃないし、そんなに引っかからない

不思議な魅力

あと、曲もいい
頭に声が残る

コメントする (0件)
共感した! 3件)
jung

5.035年経った今でも印象深い80年代のミニシアターブームを牽引した代表作

2024年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

1989年の日本公開から35年。
『バグダッド・カフェ』が 4Kレストア版になって再上映されているとのことで、クリスマスのイルミネーションが眩しく煌めくYEBISU GARDEN CINEMAさんへ。

『バグダッド・カフェ』(1989)
ジェヴェッタ・スティールが歌うテーマ曲「コーリング・ユー」と黄色い給水塔をブラシで清掃する主人公のキービジュアルが35年経った今でも印象深い80年代のミニシアターブームを牽引した代表作を久々に鑑賞。

舞台はイラクの首都ではなく、アメリカのカリフォルニア州の砂漠地帯にあるモーテル兼カフェ「バグダッド・カフェ」。
ドイツから旅行に来た夫婦が道中で喧嘩別れ、夫人・ジャスミン(演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト)が「バグダッド・カフェ」に滞在する中で、女主人ブレンダ(演:キャロル・クリスティン・ヒラリア・パウンダー)たちの警戒を解きつつも徐々に心を通わせ、夫の荷物にあった手品セットで手品を習得し客前で披露することでカフェが大繁盛するハートウォーミングでファンタジーな作品。
久々に鑑賞すると映画の作法を無視した斜めの構図や独特の色彩調整、粒子の粗いざらついた映像など「バグダッド・カフェ」自体を浮世と離れた理想郷、ユートピアのように描いているのではないかと感じましたね。
常軌を逸したブレンダのジャスミンへの拒絶が、徐々に相互理解と尊敬、友情が芽生えるストーリーが実に素敵で、ジャスミンに恋する老人ルディも名優ジャック・パランスがペーソスの漂う演技が見事です。

作品内容も映画史に残る名作ですが、やはり「コーリング・ユー」の楽曲ヒットと、黄色い給水塔のキービジュアルの世間へ浸透、ミニシアターブームのなかで、本作品が流行の最先端のファッションのように洗練、昇華されたことも大きいですね。
昨今、映画オリジナルのテーマ曲のヒットや、ポスタービジュアルが部屋で貼られるぐらい認知と人気を獲得した作品は随分と減りましたね。
特にポスタービジュアルは配信会社によってデザインがカスタマイズされるので「この作品ならこの絵柄」とすぐに想起することが難しくなって「バグダッド・カフェ」みたいな成功例が減ってくるのは寂しいですね。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
矢萩久登

5.0スクリーンで観れて嬉しいな

2024年12月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

初公開当時は田舎の中学生で知る由もなく、この映画を知ったのは18歳ごろ。『ニューシネマパラダイス』や『ベルリン・天使の詩』と並ぶミニシアターブームのパイオニアながら、リバイバルに出会えず観たことはなかった。
サンフランシスコには同じ名前のカフェがあって、そこのミートローフが好きでよく行ってた。

名曲Calling Youにのせて初めての『バグダッドカフェ』は、なんだかつかみどころがなく不思議な空気感。ポットはドイツらしくてカワイイ、デザイン的には東ドイツっぽい印象。でもなんで旅行にわざわざ持ってきた?
朝から晩まで怒鳴ってるブレンダうるせーと思いつつも、あの有名なタンク掃除!なんか嬉しい。

はじめは謎のヤスミンに訝しげだった人たちも、次第にヤスミンの人柄に惹かれ、カリカリうるさいブレンダも表情が柔らかく笑顔になる。
オシャレ映画の金字塔は、ものすごい多幸感に溢れていた。

ヤスミン役の女優さん、『ある一生』のおばあちゃんだった!今もご活躍でなにより。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
コビトカバ

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 映画によるマジックの様な至福の108分間。

2024年12月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

①やって来た「余所者」によって壊れかけた家庭やコミュニティが再生するという内容の映画はこれ迄にも何作もあった。
それをドイツ映画がアメリカのモハーベ砂漠の道路沿いにポツンとあるカフェ兼モーテル兼ガソリンスタンドを舞台に描く着想が面白い。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
もーさん

4.5映画で詩を謳う

2024年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

動く絵と一緒に音楽を合わせて紡ぐ散文みたいなものなのかな。語らない余白部分を鑑賞者にガッツリ委ねられた結果、号泣するしまつ。

コーリング具合を最大限に訴求するためには、恋人でも家族でも親子でも駄目だったんだな。きっと。

にしても、映像の画角と彩色は今見ても圧巻の神センス!
素晴らしいで賞🏆

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ジャム太

5.0晴々と生きる

2024年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
mu

3.0トップレスの方がセクシーよ

2024年12月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 6件)
uz

5.0あの景色に再会した!

2024年12月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

舞台はずっとあのカフェ兼宿屋で、ストーリーがあるような無いような時間が流れ、これがあのコーリング・ユーで有名な映画なのか…と思い始める頃から物語にいざなわれる。
身を委ねて心地良かったと感じる人、物足りないと感じる人がはっきり分かれる映画かな。
昔レンタルで観たお気に入りの映画が4Kレストア版で映画館鑑賞出来たのはとても嬉しい。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
わみ

4.0魔法瓶で始まりマジックで終わる、魔法と奇跡、癒しと救済の現代の御伽噺。

2024年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 6件)
じゃい

4.5名作は何年たってもあせない

2024年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

35年ぶりに映画館で鑑賞。
また映画館で観れると思っていなかった。

俳優は知らない人ばかり。
出だしは、なんだかよくわからず、ラストが全く読めない。
動画配信だと、最初で消してしまう人が多いのはなかろうか。
映画館は、とりあえず最後まで観るのがいい所。

モハヴェ砂漠、昔ドライブで通った事があるので、乾いた空気感がより感じられる。
アクションやラブコメが好きな私の好みじゃない作品なのに、静かにハマった作品。
どう面白いのか、簡単に説明できない。
主題歌の「Calling You」はマジックだ。
私の映画人生、音楽賞はこの曲で、この先も変わる事はないだろう。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
まありん

3.5不思議な映画

2024年12月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

タイトル名は何度も聞いたことがあるけど、今まで一度も見た事が無かった映画。

最初は女ボスがずっと怒りまくっていて何だか不遜でヘンテコな映画だと思っていたが、だんだんと面白くなって行くところが良かった。

ただラストはかなりあっさりとした終わり方でちょっと残念だったかな。

コメントする 1件)
共感した! 5件)
canghuixing

4.0不思議な感覚

2024年12月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
たいやき

3.5じんわり感動😌

2024年12月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
シンプル

5.0生きる喜びを再発見する物語

2024年12月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

モハーヴェ砂漠の乾いた風が吹きすさぶ寂れたモーテルを訪れた場違いな観光客。
吹き溜まりのような人々が暮らすその地で起きた、ファンタジーです。
停滞した閉鎖的なコミュニティを変えるのは若者、バカもの、よそ者という言葉通り、異質な観光客の滞在に触発されて、ただ息をして生きているだけだった人々の感情が呼び覚まされ、活き活きと人生を謳歌するようになる小さな奇跡。
有名すぎる主題歌のリフレインと映像の美しさは言うまでもありません。
若き日に観た名作が最近続々と再公開されて嬉しい限りです。
過去を美化していたのではないかと一抹の不安を抱いて鑑賞しましたが、やはり名作でした❗

コメントする (0件)
共感した! 3件)
さとうきび

4.5ブレンダブレンダブレンダ

2024年12月15日
iPhoneアプリから投稿

イギリスだっっけ?フランス?
例えばどっかの国じゃ蛾と蝶々を区別しないらしい、どっちもパピヨンだ。
そんくらい区別しろよ!とか思うけど、俺ら日本人だってクロコダイルもアリゲーターも同じワニって言うし、コングもモンキーもエイプもヒヒもサルやん。
で、英語圏じゃ魔法も手品もマジックらしい。
良いね、人が人を驚かせたり喜ばせたりする行為は全て魔法なんだな、魔法を掛けていた者が魔法に掛けられてたり、種明かしまで気づかなかったり。
もうそこにも区別は無いんだな、数十年ぶりに見たけどステキな魔法が掛かった映画だった。
大きな穴が空いた、乾いた何も無い砂漠に少しづつ水を注ぎ、魔法とユーモアと愛でいっぱいに満たす話しだ。
当時はVHSで見たけどブルーレイ買っても良い?
うん、ブレンダに相談してみるよ。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
永田製麺

4.5溜め息が出る程良い作品

2024年12月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
じゅん

4.0夕暮れに舞い続けるブーメランを見て、急ぎ過ぎている自分に気がついた。

2024年12月14日
iPhoneアプリから投稿

名作として名前は知っていたが観たことがなかった作品。
特に大きく劇的なことは起きないが彼らの生活が少しづつ変わる様子が心地よい。
夕暮れに舞い続けるブーメランを観て、急ぎ過ぎている自分に気がついた。
ちょっとした人との交流によって状況は大きく変わるということを考えさせられた。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
モトコ