バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価
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時代感
郊外のうらぶれたモーテルに、さまざまな事情で集まった人たち。
偶然の産物だし、何か劇的なことが起きるわけじゃないんだけど、
いつの間にかみんながちょっとずつ幸せになっていく。
ジャスミン・ブレンダの2人はもちろん、ピアノが好きな自分を認められた彼も
将来が見通せず遊び呆けるしかなかった彼女も、
きっと一歩前に踏み出せた彫り師の彼女も、実は画家だった彼も。
すごくチルな感じの作品なので、お好きな具合のコーヒーでも飲みながら
リラックスして見るのがあってるんじゃないかと思う。
この出会いはまさしく「コーリング ユー」
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
以前の投稿の削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」として
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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随分以前にレンタルで観ているはずだけど
あの怒りん坊のカフェの奥さんのことはざっくり忘れてました。(笑)
なんせ主人公のドイツ人のおばさんの印象が強くて
どうしてもそっちへ目が行きますが改めて観直して、
ああこの二人の映画だったんだ!感じました。
特に悲惨なことも衝撃的な事も無いのだけど
人生はふとした事でいかようにも転がってゆく。
その展開が可笑しくも奥深い〜
テーマ曲の「コーリング ユー」のように
出会いや幸運は呼ばなきゃダメ!なのかも〜〜
生き方をほんのちょっとだけ変えてみたい人や
平凡な日常からちょっとだけ違うものが観たい人にお勧めです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
途中の展開からまるで「風水かい!」と
突っ込みたくなるように話は進むのだけど
人生や生き方も時には掃除と片付けが大事なんだろうな〜
主人公のドイツ人のおばさんは周りを少しづつ変えていくけど
おばさん自身もちょっとづつ変わっていく。
そのちょっとづつの表現が良い。
ちょっとづつが重なっていくことで
こんなに全部が変わるんだ!!そこがステキ!
これならもしかしたら私にも何かが訪れるかも?みたいな〜
怒りん坊奥さんにカフェを追い出される超ダメダメ亭主が
時々、遠くからカフェを眺めて
「おおブレンダ!」と呟くシーンが
何度かインサートされているのだけど
それがだんだん滑稽になってくる。(笑)
物を使った細かい振りも多いのでそこを見逃さずに
じっくり観てください。
じっくり観れば観るほど可笑しみと親しみの持てる
良い映画だと思いますよ。
★また観るなら?「三年後くらいにまた映画館で」
(自分がどう変わったを重ねながら〜)
人恋ふる時
不具合のオンパレードから始まる。
斜めの画面。
色味が自然ではなく、加工された映像。
ぎすぎすした喧嘩。
取り残された(見切りをつけた)女。
コーヒーマシンが壊れたカフェ。
客を追い出そうとするモーテル。
がらくたと埃。
濃いコーヒーと薄いコーヒー。
顔も観たくない男の荷物と完璧にセットされた髪型。
なぜか、正装して掃除をする女性。
他にも、他にも。
なぜ?この組み合わせ?
監督の隠されたメッセージを探してしまう。
この版は、監督が「最初に編集した『ファースト・ディレクターズ・カット』と呼ぶべきもの」で、「全てのカットの色と構図(トリミング)を新たに調整した」ものだそうだ(監督へのインタビュー記事から)。
主題歌が流れる時、胸の奥が痛くなり、涙が流れそうになる。
心の底から絞り出すように叫んでいるようで。
「ほう」と、ため息にも似た息を吐きたくなる。
(人生の)砂漠に一人残されたような、そんな気分に襲われる。
心がかき乱される。
断捨離って大事なのね。
ジャスミンは初めは気難しい夫人だったのに、間違えて夫のトランクを持ってきてしまったこと、それを受け入れざるをえないところから変わっていく。ガチガチのスーツから段々とラフな服装に変わっていくところとジャスミンの心の変化がうまく饗応していく。
ブレンダはかってにジャスミンに掃除され…。
人生の中で遊ぶことを覚えたジャスミン、そんな彼女に巻き込まれていくブレンダ…この辺の描写・演出が小気味よい。
ラストのジャスミンの選択が粋。その顔の少女のように煌めいていたこと。
いつの間にか、心のオアシスになる。
不思議なマジック。
小気味の良い映画です。
なのだけれど、切ない主題歌。人とのつながり・人との絆。その人が必要とする程よい距離。
そんなことを心の奥からえぐり出し、再確認できる映画です。
生きる歓びを知る旅
オリジナル(アメリカ版)、完全版(ヨーロッパ版)、そして今回のニューディレクターズカットで三回目の上映ですね。
完全版は見逃していたので、今回はどうしても観たかったんですよこれが。
で、やっぱり素晴しい。
今回トリミングなどもいじってるらしく、独特な鮮やかな色調がさらにビビットな感じになってました。
自分も最初に観たのが20年前位(2020年現在からは30年前)なので記憶が曖昧ですが、赤の色調がより前に出ていたように感じました。
観たらわかるのですが、本当に他の作品には見られない、独特な美しい色調を映し出しています。
そして久しぶりに聞いた「Calling you」は本当に素晴しい。
きっと誰もが一度は(数あるカバーも含めて)耳にした事があると思います。
また、歌の入れ方が本当にうまい。
このOPのタイミングは「カリ城」と同じくらい大好きです。
小さな街での心の触れ合いと、生きる歓びを知る旅。
観賞後、素敵な旅行をしたような気持ちになれる、とても大好きな作品です。
心のオアシス
疲れた心に染みわたる一服の清涼剤のような作品。
荒涼とした砂漠の中にある、これまたうらぶれた一軒のカフェ。
カフェのマダムが訪れる人々を癒す作品かと思いきや、その逆だったのですね。
終盤はハッピーすぎるミュージカルのようになってしまったけれども、仕事や人間関係や日常生活に疲れているときにお薦めです。
美しい映像や音楽はさることながら、細かなディテールも改めてチェックしたい。
また時間を置いて、疲れたときにでも見たい作品です。
今また、観るべき
この寓話のような世界観、多くのファンがいる作品だと思う。
改めて観て、おそらく、今また観るべき映画なのではないかと思った。
二つの光の片方は映った光だ。
ブーメランは、戻ってくる。
この象徴的なものは、調和のあるところには、調和が生まれ、それはまた調和となって戻ってくることを示唆しているのだと思った。
求めていたからこそ、
ヤスミンは戻ってきたではないか。
不毛にしか見えない砂漠のハズレのバグダッドカフェに、またオアシスのような活況をもたらす。
そして、ヤスミンにも…幸せのオファーが。
なにか、人が人として生きていくために大切なことを語りかけているようだ。
それは、時にヤスミンが始めた、マジックのようにパッと訪れる。
ただ、本当は、もともと人が持ち合わせてる人の優しさとか、調和を大切にしようとする気持ちとか、なにか、そんなものではないかと思うのだ。
また、この混沌とした世界で、今また観て欲しい映画だ。
また会いたいなと思うが、会う約束はしない
2度目の鑑賞。
覚えていたのは、タンクを掃除するおばさん、おばさんの乳首、どこからか覗き見する旦那、そしてもちろんコーリンユー くらいだったが、まあ、そんな映画だ。
あらすじを言葉にすると「ほっこりするいい話」なんだろうけど、見ていて沸き起こる感情としては「ほっこりは二の次」。ほっこりがテーマになるには、人物の内面や状況の説明が間違いなく足りない。
昔の映画でよく使われた、登場人物が音楽に乗せて会話するシーン。人物同士の言葉は観客には聞こえない。あれは、観客がすでに知っている事柄について、人物同士が共有したことを短時間で示すためのテクニックだが、この映画ではまるで逆に使われている。観客は知らない。登場人物だけがわかり合っているのだ。
砂漠の乾いた風に似た、このカラッカラの映画の雰囲気が私はとても好きだ。登場人物たちの過去や込み入った事情には興味がない。ただ映画を見ているその間だけ、心地いい時をともに過ごせる。また会いたいなと思うが、連絡先を聞いたり会う約束をしたりはしない。そんな、カフェで相席になった人のような。
幸せな気分になれる
序盤のクセがすごい。ジャスミンがヒッピーに囲まれたドラム缶風呂から出てくるシーン、あれマジでなんなん(笑)
ブレンダのカリカリした行動・表情が、徐々に柔らかくなっていくのが本当によくわかる。ジャスミンの不思議な魅力がよく伝わる。コックスの絵は、ジャスミンをマリア像みたいに描いてたけど、うん、そう見えるのがわかる気がする。体型のせいもあるのか?笑
殺伐としてたバグダッド・カフェが、ジャスミンが加わることでイキイキしだす。この移り変わりが、なんとも見てて幸せな気分になる。
ラストのマジックショー、ブレンダの歌唱力に驚愕。めちゃくちゃ上手いやん。このマジックショーに、カタルシスが詰め込まれてる。
好き嫌いは別れる映画なのは間違いないけど、俺は好きだな。
あ、でもラストの謎のプロポーズシーン、あれは要らないんじゃないかな〜(笑)
登場人物がどんどん好きになる
・アメリカ西部の砂漠のど真ん中にあるカフェ兼モーテル兼ガススタンドにたどり着いた巨体のドイツ女性ジャスミンと女主人のブレンダの友情物語
・黄色が挿し色で画面色彩が独特
・寂れた共同体に現れたひとりの女性によって活気を取り戻す構図に伊丹十三作品に似た香りを感じた
・主題歌の「コーリング・ユー」がなんとも言えない異国情緒をだしてた
・女主人の家族やトレーラーに住む画家のじいちゃん、旅人のブーメラン兄ちゃん、「仲良すぎるわ」と言って出ていく薄着の美女など癖のある人々
やはりキャストと音楽いいな
久しぶりに観た。
当時みて、サントラ買ってよく聴いてた。
やはり映画興行は主題歌だ、と。
マリアンネゼーゲブレヒトの笑顔は無敵だ。
にしても、この陸の孤島にいる陽気でヘンな連中はのんきで素晴らしい。
「仲良くなりすぎ」で出て行ってしまう女。「マジックは消えた」で落ち込み、再びのロングショットで涙が出た。どうってことのない話なのだけど。
なぜ今まで観なかったのか。
題名はずっと前から知っていましたが、あらすじを読んでもなんだかよくわからない。
今回 午前10時の映画祭で初めて観ました。
なぜ今まで観なかったのか後悔するくらい、好きな映画になりました。これからは何度も観る映画になりそうです。
登場人物がみんなチャーミングで、ハートウォーミングな映画です。是非観て欲しい。
この出会いはまさしく「コーリング ユー」
随分以前にレンタルで観ているはずだけど
あの怒りん坊のカフェの奥さんのことはざっくり忘れてました。(笑)
なんせ主人公のドイツ人のおばさんの印象が強くて
どうしてもそっちへ目が行きますが改めて観直して、
ああこの二人の映画だったんだ!感じました。
特に悲惨なことも衝撃的な事も無いのだけど
人生はふとした事でいかようにも転がってゆく。
その展開が可笑しくも奥深い〜
テーマ曲の「コーリング ユー」のように
出会いや幸運は呼ばなきゃダメ!なのかも〜〜
生き方をほんのちょっとだけ変えてみたい人や
平凡な日常からちょっとだけ違うものが観たい人にお勧めです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
途中の展開からまるで「風水かい!」と
突っ込みたくなるように話は進むのだけど
人生や生き方も時には掃除と片付けが大事なんだろうな〜
主人公のドイツ人のおばさんは周りを少しづつ変えていくけど
おばさん自身もちょっとづつ変わっていく。
そのちょっとづつの表現が良い。
ちょっとづつが重なっていくことで
こんなに全部が変わるんだ!!そこがステキ!
これならもしかしたら私にも何かが訪れるかも?みたいな〜
怒りん坊奥さんにカフェを追い出される超ダメダメ亭主が
時々、遠くからカフェを眺めて
「おおブレンダ!」と呟くシーンが
何度かインサートされているのだけど
それがだんだん滑稽になってくる。(笑)
物を使った細かい振りも多いのでそこを見逃さずに
じっくり観てください。
じっくり観れば観るほど可笑しみと親しみの持てる
良い映画だと思いますよ。
★また観るなら?「三年後くらいにまた映画館で」
(自分がどう変わったを重ねながら〜)
後から後からジワジワと…
一寸,偉そう?&敢えてクサい事を言ってみる。 大した内容では無いのかもしれない…明確な言葉が見当たらないが,こんなに古い作品なのに,気にならせる箇所がある❕っていうか、そんな事を想わせるから,今現代でも廃れずに『名作』として引き継がれているんとちゃうの❔と…
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