カケラのレビュー・感想・評価
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誰しも抱える心のカケラ
ストーリーそのものがたいして面白いわけでないけれど、主演のふたりの好演と演出やカメラワークの面白さに楽しめました。
好きになった人が、男だろうと女だろうと恋は切ない。
難しい
同性愛の話だった。
りこの気持ちを受け止めきれない満島ひかり。難しい。なかなか男性でも女性でも関係ないという人はすくない。
りこの気持ちも痛々しい位によくわかったけれども。
満島ひかりは暗い役が多いな。好きな女優さんなので、もっと楽しそうに笑っている作品がみたいです。
この映画ハッピーエンドってどんなだろうと思いました。
男はなんなんだ?
語りがもったりしている感じはまぁいいとして、満島ひかりの男がどんな人なのか分からない。男はレズビアンなら即気持ち悪いという魅力のない感性の持ち主、ならば何の魅力があって彼らは腐れ縁なのか?結局セックスってこと?男の側のディティールを捨てるならこの尺は長いし、作り手が男に興味がなすぎ。
女同士の出会いとかすごく良いんだけどな。
レズビアンって美しくて男から見ると良いなあと呑気な認識でいたんだけど、そんなに楽な物ではないらしい。
女として美しい人が相手ならば、常に彼女の裏に潜む男の影に怯えなければならないし、相手を独占する事に対して人によっては何故か後ろめたさを感じなければならない。終わりが見えている相手と一緒にいるしかない時もある。
見ていて思ったのは、セックスを描いていない話なのだけど、女同士の恋愛における男性器の不在は大きな欠落感をもたらすのだろうなという事だったり何故かした。だからこそこの2人のセックスをしない経緯を掘り下げて観たい気もした。
この映画、問題は解決しようがないし、ラストは要らない映画だなと思って観ていたら案の定2人は出会わないのだった。語り口は素人くさいんだけどツボを押さえた映画だと思った。後半一気に巻き返したと思う。
いろんな映画を見てきたけど個人的にかなり好きです。
まず、この手の作品は好き嫌いがはっきりしますね。(ここのレビューを見る限りでもかなり低い評価の人もいますし。)
私がこの作品を好きな理由は、まずかなりリアリティーがあること。
2009年の映画ですが10年も前の映画だと思えませんでした。
同性愛に対する考え方なんて今より全然否定的だったはずが、今の時代を描いているように感じました。
同性愛に対して先進的考えがありつつも受け入れられていない時代背景を汲み取りつつ、2人の恋愛が進んでいくわけですが、あえてセリフにしていない感情を女優さんが表現しています。
この辺を汲み取れるか汲み取れないかでこの2人への理解度、引いてはこの映画の理解度が決まるかと感じました。
おそらくその辺がわからないと、つまらない映画になるのだと思います。
とは言っても、同性愛を体験したことがない人がこの内容を理解するのは難しいと思います。
実際こんな事あるのか??って思いがちですが、最初に言ったようにかなりリアリティーに溢れています。
是非、映画の中だけの話と思わず、「こんな事があるんだ。」という程度でいいので見て頂きたい作品です。
最初から否定的な目線で見てしまうと、つまらなくなってしまいますから。
何度も言いますがリアリティー満載です笑
古くさ!!
登場人物の話し方もノリも価値観も服装も、町も部屋も、曲の入れ方も、2010年に撮られたと思えないような古くささ。古い時代を描こうとしたのならそれはそれでいいはずなのに、中途半端というか、たまらなくダサく感じる。
加えて登場人物に一切共感できない。
例えば主人公に言い寄るレズビアンは、ビアンバーに出入りするような筋金入りのレズビアンのくせに、最近までノンケだった主人公への配慮が足りないし、公共の場でのマナーもなってない。レズだから気持ち悪いとかではなく、男だとしても普通にイキりDQNでしかないし、気持ち悪い。どいつもこいつも自分本意で相手に対して思いやりは皆無。見守ってあげる価値はない。
全編を通して何にも魅力を感じられない。
2時間弱も一体何を見せられているのか解らなかった。
見ていてしんどいというか、面倒くさい作品。
満島ひかりは凄い。
自分がない感じの、幸薄めの感じ。やっぱ満島ひかりは凄い。最後は含みをもたせていたけど、下らない男とも別れ、女も違うなってことで、やっと自分が変われる、自分を自覚できると思ったわけですね。
こころ
満島ひかりの心が見えない。結局なにが大切で、なにを大切にしたいんだろう。分からない。本人も分かってないのかもしれない。
リコ?は推しが強すぎてちょっと引いた。空気読めない、自己中感、それが魅力なのかもしれないけど、うーーん
変な演出もあんまり好きじゃなかった。トイレのシーンとか見てて嫌になる。無意味。
同性愛者が全員ああだと思われたら困るよ!ほんとに!そういう意味ではリアリティを追求してほしかった。
すっごい嫌い
久しぶりに超嫌い!と思える映画だった。予告を観た段階でなんとなくそんな気はしてたけど雰囲気ばっかりで中身が何にもないただのつまんない映画だった。
満島ひかりがオシッコするとこ、生理用品かえるとこ、脇毛生えてるとこ、セックスするとこ、宇宙のプールに飛び込むとこ、ペットボトルが鳥に変わるとこ、そんな思わせぶりなシーンで良さげな雰囲気だしてるつもりかもしれないないけど、観終わって何にも感じなかった。只々つまらなかった。それが狙いならすごいけど。
自分のことも、周りの人も、好きになれるような気がした。
人はみんな何か欠けていて、それは自分だけではないのかと。
月に一度くらい満月の日があって、その欠けてないことがすごいことで、憧れてた。
でも「欠けてる月も綺麗だよ」って聞いたとき、すごく気持ちが楽になって、欠けてる自分のまま、欠けてて綺麗な皆と一緒に居たいと思いました。
映画の中では、沢山の欠けてて綺麗な人がいて、とくにリコさんが魅力的でした。
自分の気持ちをストレートに表現できる自立した女性。でも、やっぱり欠けてる所はあって、人との関わり方がハチャメチャで、誤解されることが多そう。そんな所も含めて、魅力的だと思った。
あと、この映画のもう一つの魅力は、満島ひかりさんの欠けっぷり。すっごく綺麗な人なのに、ここまで欠けた人を自然に演じる女優さんはなかなかいないと思う。
満島さんの幸薄さは・・
●愛のむきだし・・もだけど・・
満島さんは・・とにかく雑な扱い・ひどい扱いを受けるよネ・・。
鼻血・生理・小便・わき毛未処理・セックス・着替え・・・
本作の中で、満島さんはすっかりヨゴレ・・。
良く言えば・・
体当たり演技?て言うのかな???
満島さん・・
素敵な自分を安売りしないで!!!と、俺は言いたい(+_+)(+_+)(+_+)
星☆評価は・・
Gyao無料視聴基準で(*^^)v④?
DVD買う度 ◎◎◎◎
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 *
デートで見る度 ◇
●マザーウォーターとか●トイレットが好きな方なら・・本作も有りか?と・・
女性監督ぽい・・女性監督の映画すヽ(^o^)丿
~~~ネタバレ無きあらすじ~~~
だめんずうぉーかーの主人公は、ある日失意の中立ち寄ったカフェで・・、一人の女性に声をかけられる・・。
「女性の体って・・柔らかいよネ?」・・と話していた彼女に・・惹かれた主人公が・・。
女性向けの作品かもしれないなぁ
生満島ひかりさん拝顔目当てで
上映初日の舞台挨拶に行ってきました。
☆彡 ☆彡
う~~~ん、ちょっと難しいかな
アートっぽいのを狙ったんだろうし
安藤監督が伝えたいことを、あえて
わかりやすくせずに、わかりにくい
複雑さを伝えたくて、そのままにしたんだろうけど、、、
う~~~ん、男性よりも女性受けする作品かもしれないなぁ・・・
安藤モモ子初監督作品。
奥田瑛二さんの長女です。
ちなみに次女がサクラさん。
登壇前の音声をマイクが拾っていて
「サクラ~、サクラ~~」と盟友を呼ぶ
満島ひかりさんの声が聞えてきましたから、
どうやら会場に来ていたようです。姿は見えませんでしたが。
あっ、話がそれた(苦笑)
かけら:①かけて取れた小さな部分。破片。
②ごくわずか。ほんのすこし。 三省堂国語辞典より
人間として生きていくうえで、
欠けているものが誰しもあると思います。
それを
欠けたままでヨシとするのか、
欠けたものを埋めていこうとするのか、
その辺りの心の葛藤を描きたかったのでしょう。
満島さん、中村さんの配役を
意図して、反対にしてみたり、
意図して、満島さんには現場で演出もせず
声すらかけず、ひたすら無視をし続けたり、
一方で、中村さんには、中村さんが楽屋に
閉じこもってしまうほど、演技以外の人としての
部分までダメだしを出してみたり、様々な工夫をこらし、
モヤモヤ感であったり、イライラ感は、スクリーン全体から
にじみ出ていましたが、なんかわかるような、わからないような、もどかしい。
空気感は伝わるんです。
こんな世界を表現したいんだろうなぁ、
と、いうのも伝わるんです。でも言葉にしづらい。
どの言葉が適切でふさわしいのかがわかりにくい。
「まだ作品を完全にわかっていない」
満島さんの発言がすべてかなと言う気がしまして、
舞台挨拶及び劇場に貼られている雑誌記事によると、
3回すでに自身の作品を鑑賞した上での発言がコレですから、
1回鑑賞をしただけで、すべてを理解することそのものが無理なのかもしれません。
☆彡 ☆彡
満島さん、1年たって、
舞台上でのしゃべりが上手くなりましたねぇ。
1年前は、なんかモジモジしていたのですが、
今回は、主役として堂々と多弁と言ってもいいくらい、
話をしてくれました。これも、自信のついた表れなのかもしれません。
出演キャストが女性ばかり。監督も女性。原作も女性。
やはり、そんなところからも、女性向けの気がしないでもありません。
星の数、難しいなぁ。
舞台挨拶込みで4個とさせていただきます(笑顔)
浮世離れしたファンタジー?
桜沢エリカによる少女コミック「ラブ・ヴァイブス」を原作とした、奥田瑛二の長女・安藤モモ子の初監督作品。ちなみに彼女の妹は、最近売れっ子の女優・安藤サクラである。そして主演は「愛のむきだし」で鮮烈な印象を残した満島ひかり&「ハッピーフライト」にちょっこり出ていた中村映里子。こう書くと、ガールズ臭がプンプンしてくる。
原作を読んでいないのだが、なんだか浮世離れしたファンタジーのような映画だった。舞台はおそらく東京のどこかなのだけど、なんだか古くて懐かしい空気が漂っていて、それでいてモロに現代な香りも漂う。出演者がどこかみんな幽霊みたいなせいかもしれない。
で、この2人の芝居はなかなかすごい。女の子同士の恋愛がテーマというよりは、コミュニケーション不全の世の中で、肉体突き破って魂を観察するような、非常に感覚で押してくる映画。作り手も演者も、言葉じゃないもので叫び続ける。結局のところ、「好き」とか「足りない」とか「満たされる」とかって、言葉では説明がつかないのだ。女の子特有のフェロモンが、それを全開で訴えている気がする。
でも、ストーリーを語れと言われると、覚えていないのだな。
問答無用。素晴らしい作品です
2回ばかり観てきました。
特に2回目のあとには監督、満島さん、中村さんの舞台あいさつがあって (5/24)、すごく得した気分になれました。
(※以下、ネタバレあります)
◎だったところ
1.この作品全体を流れる空気感が心地よい。ゆったりした感じ。細かいことは抜きにして、もうこれだけでポイントは5です。
2.オープニングで、ハルが了太の顔をつねるところがキュウトだった。
3.了太の靴下に穴があいていたところで、了太のキャラが一発でわかったような気がした。
4.ものを食べるアップのシーンが何気に印象深かった。了太がサラダやトーストをむしゃむしゃ食べる、ハルが立ち食いそばを食べるなど。
5.ハルのイタい感じのファッションがすごく良かった。でも、舞台あいさつでの話によれば、あれはドイツの少年のファッションで、値段的にもかなりお高いそうで(?)
6.了太のいい加減さがいかにも今ふうで良かった。ああいう男が案外女にもてるんですよね。
7.ハルとリコの、飲み屋でのけんかのシーンはまじで怖かった。一瞬だったけど、本当に恐怖を感じた。でも、それがリアルで良かった。
8.ハルの朝のトイレのシーン、公園での生理用品のシーン。男からすると日常ではまずのぞけない禁断のシーンなので興味津々だった。安藤監督という、女性監督だからこそのシーンでしょうね。
9.一番良かったシーンは、2人がペットボトルを投げ合うところ。2人の仲の良さがあのワンシーンに凝縮されているような。
10.2人が絡むレズシーン(?)が綺麗で良かった。
11.バックに流れる音楽が全体的にカッコ良かった。ガンガンロックしてたなあ。作中に登場してた、パンツ一丁で雄叫びパフォーマンスのバンドはパンキッシュでイケてた、
12.舞台あいさつで3人が並ぶと、実に美しく、壮観だった。かなりどきどきした。まだ20代の、あの3人の女性がああいう作品を生んだってことが凄いと思った。ミラクルです。
13.ひとつ発見だったのは、舞台あいさつでの素顔の中村さんが、作中と違ってずいぶんと控えめでおしとやかな日本的女性だったこと。それから、満島さんと安藤さんについては、話し方や話す内容から、お二人とも非常に才媛というか頭の良い女性だなあと感じさせられた。
14.随所で鳩が効果的に登場していた(舞台あいさつの質問コーナーでは、やはり鳩について質問している人がいた)。
15.最後がハルの叫び声で終わるのがカッコ良かった。あれは何を示唆しているのでしょうか……。
△だったところ
1.ハルとリコがコンタクトするとき、ケータイの“電話”ばっかり使ってたけど、実生活ではケータイの“メール”のほうが多いんじゃないかなあ。特に仲直りしようとするところの最初とかは、電話よりメールの方がコンタクトし易いんじゃないかなあと思ったり。
2.ハルがリコと初対面して、日が変わって2回目に会うとき「じゃ、昨日のカフェで12時半ね!」みたいなアポイントメントになってたのに、その後のシーンではハルがリコの仕事場にいきなり来てた。あのシークエンスがわからなかったです。ひょっとして僕が何か見落としてるのかなあ(2回も観てるのに)。2人の間で別のコミュニケーションがあって、カフェで会わず、仕事場で会うことになった……(?)。
<追記:このレビューをアップした翌日、ツレより指摘あり、あれは2人がカフェで会ってランチやコーヒーを済ませてから、オフィスに行ったんでしょとのこと、たぶんそんな感じなんでしょう。映画の観方、修業します。。。>
×だったところ
特に無し
☆ま、何はともあれ、問答無用、お勧めの映画です。
☆それにしても、これが安藤監督の『処女作』と聞かされてびっくり。恐れ入りました。将来が怖い人だね。
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