「普通の演出で観てみたい。」私の優しくない先輩 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
普通の演出で観てみたい。
今をときめくアイドルとお笑い芸人のコラボ?^^;
だと思って観ればまぁまぁ楽しめるのかもしれない。
が、決して出来のいい作品ではないと思う。
タイトルの「先輩」だが、そもそも私にははんにゃの
金田哲が先輩には見えず^^;口うるさいオジサンに
見えて仕方なかった。この二人が同じ高校生って、
ものすごくムリな設定だったと思うんだけど…(爆)
まぁ監督がアニメ出身ということで、遊び心満載の
映像(小芝居?)が並ぶ変わった作品に仕上がった。
そもそもこの彼女が生きているのか死んでいるのか
(こういうこと書くとエ?って感じになると思うが)
心臓に大きな病を抱えているため運動が出来ない、
という設定にもいささか疑問が残るほどの元気ぶり。
ミュージカル仕立てで大好きな南くんへの愛を歌い、
心の声から発するのはまぁ小生意気な台詞ばかり^^;
臭い暑苦しいと嫌っていた先輩の真意を知ったり、
打算で近づいた女友達の優しさに気付いたり、と
彼女の成長ぶりを確かめる意味を含むドラマと
いう観点ではかなり勿体ない作りになっている。
アニメなら、突然なにかが出てきたり^^;いきなり
浮いたり、飛んだり、炎が出たりもいいだろうが(爆)
それが却って余計な装飾になってしまっているのだ。
主演の川島海荷は可愛いし演技も悪くない。
本来のテーマがどちらに傾くかで左右されてしまう
可哀相な役どころという感じだった。
で、金田哲の方は特に汗臭くする必要性を感じず^^;
嫌われるキャラにするためのムリを感じてしまった。
どちらかというと彼は近所のオジサン(お兄さん?)
でもいいくらいで、あの個性的なキャラで説得力の
ある説教をぶちかます存在で良かった気さえする。
彼の発する説教はごもっとも♪なことばかりで、
それ自体に観ている私との年齢差を感じないのだ。
まぁそんなこといっても原作ありき。だからな~^^;
というわけで観客にとっては懐に優しくない作品?
(たこ焼きの描写は詳細で良いぞ。食べたくなった♪)