すべて彼女のためにのレビュー・感想・評価
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すべて愛する妻のために
冒頭から、激しいラブシーン。ラブラブということですね。
そんな妻のためなら、どんなことでもやってしまう夫、
というストーリーです。
でも、だめでしょう、この夫は。
冤罪で留置されてる妻を救いたいのなら、
そっち方面にすべてをかけないと。
ラストもね、あまり好きじゃない。
誰が何を言おうと…
ラブロマンスを見たいならば他を当たるべき。だが秀作には違いない
「すべて彼女のために」。題だけを見れば、あたかもラブロマンスのようである。がしかし、冒頭で車のハンドルを握る彼の手は血で染まっている。
ダイアン・クルーガーがすごく美人。だが彼女の美貌に気を取られるのは最初の5分くらいのもの。それ以降、彼女が演じるのは麗しき美女ではなく、愛する1人息子に嫌われてゆく母。
ヴァンサン・ランドンの鬼気迫る演技も素晴らしかった。彼演じるジュリアンの前半でのいかなる犠牲も厭わない献身が、観客を後半のスリリングな展開に引き込ませる。その献身こそまさに「すべて彼女のために」。
そして判決が下るまでの3年間を丸々カットするなど、監督の取捨選択も秀逸だった。それはラストとて例外ではない。
すべてを投げ打って愛にかける男の生き様
胸が苦しくなるほど
心臓の鼓動がドキドキしたけれども、それだけかな
~~~
最初に書いておきます。
感想に物凄い個人差がでる作品だと思います。
間違いなくドキドキはするんです。
ただ、そのドキドキをよかったとするか
物足りなかったとするか、ここは個人の好みの問題だと思います。
ちなみに、私の前を歩いていた中年カップルは
「ドキドキしたぁ。ミレニアムドラゴンタトゥーを超えたね」と大満足していました。
え~、わたしは、ミレニアムドラゴンタトゥーのほうが、圧倒的上です。
心臓の鼓動の早さ、作品から与えられた衝撃度、すべての面で上回っていました。
じゃあ、どこが原因で
感想に、この差が生まれたかと言うと
予告編で流れていたので書いてしまいますが、
無実の罪で投獄されてしまった奥様の救出方法。
今作、夫は脱獄という手段を選択します。
脱獄するための準備、実行、この過程が
マフィア、親族、優秀な刑事などを巻き込み
上手く逃げ切れるのかどうか、ドキドキさせられます。
このドキドキが好きな人は大満足なのでしょう。
では私はというと、脱獄よりも、
無実の罪での投獄なら、真犯人を見つけ出す。
そのための、ドキドキハラハラのほうが好きなんです。
直近なら『母なる証明』。
真犯人を見つけ出そうとすれば、
その過程で起きる身の危険、予想もしなかった真実など、
深く掘り下げて且つ世界を広げられる可能性を秘めていますよね。
でも、投獄を選択してしまうと、
その方法と、成功するか否かだけに集約されてしまう。
自然、ストーリーの展開も、ある程度は読めてしまいますから
ドキドキはするけれども、そのドキドキは限定的なものになってしまいます。
ハリウッドでリメイクも決まるほど、
評価も高く話題になったようですが、突っ込み不足の感は否めませんでした。
☆彡 ☆彡
繰り返しになりますが、
映画としては良い映画です。
これは自信を持って断言します。
あとは、完璧好みの問題になります。
作品の出来からするとAなのでしょうが、
自分自身の満足度は、Bでしたので、
限りなくAに近いB+とさせていただきます。
すてき☆
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