すべて彼女のためにのレビュー・感想・評価
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すべて愛する妻のために
冒頭から、激しいラブシーン。ラブラブということですね。
そんな妻のためなら、どんなことでもやってしまう夫、
というストーリーです。
でも、だめでしょう、この夫は。
冤罪で留置されてる妻を救いたいのなら、
そっち方面にすべてをかけないと。
ラストもね、あまり好きじゃない。
砂埃の向こうに横たわる現実が鉛のように重い
上司を殺害した容疑で逮捕された妻は獄中で心が折れてしまい持病の治療継続を拒否する。妻を救うには脱獄以外に手段がないと覚悟した夫は淡々と準備を進めるが、妻が別の刑務所に移送されることが知らされ事態は急激に暗転する。
妻が本当に無実であるかどうかは客観的には解らない。恐らく主人公以外は誰も信じていない。
妻のために全てを投げ打つ決意をした主人公が弟や父母と交わす断片的な会話、もぬけの殻のリビング、壁一面に書き殴られた脱獄計画が主人公の狂気を帯びた鋼の決意を炙り出す。どこにもカタルシスがなく、砂埃の向こうに横たわる現実が鉛のように重い。
フランス映画界では思春期に香港ノワールを観てきた世代が台頭してきてるのかと思ったら、監督、脚本のフレッド・カヴァイエは1967年生まれの同世代。ダイアン・クルーガーがアホみたいに美しくセクシーなのも印象的でした。
誰が何を言おうと…
私にとっては、家族の絆、真のラブストーリーだと思います。
信頼関係がなければ、リスクは犯さないはず。
諦めなければいけない環境下に置かれながらも、決して諦めない。
幾多の苦境を乗り越えたその先には…。
ハリウッドがNext Three Daysてリメイクする位ですから…最高でしょ!!
Anything for Her
冤罪で20年の投獄を言い渡された妻Lisaと彼女への深い愛のために身を削って脱獄への道を模索し実行に移す夫Julien。後半の息もつかせぬスピーディな展開には拍手を贈りたくなりました。「脱獄するのは簡単だが その後が大変だ」いつか主人公が劇中にバーで接触した、実際に幾度も脱獄に成功し、それに関する著者を発表した男の言葉で映画は終わります。そして作品ではその後に関しては言及されていません。国際手配され世界中の警察に顔写真がばら撒かれているのに、果たして彼らは普通の生活を送れるのか??息子の目の前で捕まえられ引き離された母子の関係は何事もなかったかのように修復できるのか??薬物中毒の男で正当防衛とはいえ撃ち殺してしまったJulienの精神は??などなど気になることは多々あります。でも"脱獄したその後"、彼らには平凡で穏やかなどこにでもある家族として幸せになって欲しいなと強く思いました。
素人による止むに止まれぬ重大犯罪
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
弁護士を雇って証拠を集めて検分して長い裁判をやって、それでも結果は駄目。妻は追い詰められて自殺を図り、もう彼女を救うために出来ることはただ一つ。それはハリウッドの大作活劇ならば簡単に出来てしまうことだろうが、素人がやるとこんなに大変になる。シュワちゃんやスタローンなら秒殺ものの町のチンピラだって、ここでは簡単には倒せない。偽造パスポートだって手に入れるのは大変だ。だから素人がすることはどうなるかわからないという心地よい緊張感と、夫婦ともども追い詰められていく憂鬱な雰囲気が最初からあって、話の現実性はともかくとしてその緊張感が楽しめた。その後の重犯罪者としての生活の厳しさも暗示される最後も悪くない。でも子供は恐ろしいほど聞き分けが良くて、重大な場面で駄々をこねたりして全く計画を妨害しないのは予想外で、ここからもっと計画は綻ぶと思っていた。
ラブロマンスを見たいならば他を当たるべき。だが秀作には違いない
「すべて彼女のために」。題だけを見れば、あたかもラブロマンスのようである。がしかし、冒頭で車のハンドルを握る彼の手は血で染まっている。
ダイアン・クルーガーがすごく美人。だが彼女の美貌に気を取られるのは最初の5分くらいのもの。それ以降、彼女が演じるのは麗しき美女ではなく、愛する1人息子に嫌われてゆく母。
ヴァンサン・ランドンの鬼気迫る演技も素晴らしかった。彼演じるジュリアンの前半でのいかなる犠牲も厭わない献身が、観客を後半のスリリングな展開に引き込ませる。その献身こそまさに「すべて彼女のために」。
そして判決が下るまでの3年間を丸々カットするなど、監督の取捨選択も秀逸だった。それはラストとて例外ではない。
すべてを投げ打って愛にかける男の生き様
胸が苦しくなるほど
心臓の鼓動がドキドキしたけれども、それだけかな
~~~
最初に書いておきます。
感想に物凄い個人差がでる作品だと思います。
間違いなくドキドキはするんです。
ただ、そのドキドキをよかったとするか
物足りなかったとするか、ここは個人の好みの問題だと思います。
ちなみに、私の前を歩いていた中年カップルは
「ドキドキしたぁ。ミレニアムドラゴンタトゥーを超えたね」と大満足していました。
え~、わたしは、ミレニアムドラゴンタトゥーのほうが、圧倒的上です。
心臓の鼓動の早さ、作品から与えられた衝撃度、すべての面で上回っていました。
じゃあ、どこが原因で
感想に、この差が生まれたかと言うと
予告編で流れていたので書いてしまいますが、
無実の罪で投獄されてしまった奥様の救出方法。
今作、夫は脱獄という手段を選択します。
脱獄するための準備、実行、この過程が
マフィア、親族、優秀な刑事などを巻き込み
上手く逃げ切れるのかどうか、ドキドキさせられます。
このドキドキが好きな人は大満足なのでしょう。
では私はというと、脱獄よりも、
無実の罪での投獄なら、真犯人を見つけ出す。
そのための、ドキドキハラハラのほうが好きなんです。
直近なら『母なる証明』。
真犯人を見つけ出そうとすれば、
その過程で起きる身の危険、予想もしなかった真実など、
深く掘り下げて且つ世界を広げられる可能性を秘めていますよね。
でも、投獄を選択してしまうと、
その方法と、成功するか否かだけに集約されてしまう。
自然、ストーリーの展開も、ある程度は読めてしまいますから
ドキドキはするけれども、そのドキドキは限定的なものになってしまいます。
ハリウッドでリメイクも決まるほど、
評価も高く話題になったようですが、突っ込み不足の感は否めませんでした。
☆彡 ☆彡
繰り返しになりますが、
映画としては良い映画です。
これは自信を持って断言します。
あとは、完璧好みの問題になります。
作品の出来からするとAなのでしょうが、
自分自身の満足度は、Bでしたので、
限りなくAに近いB+とさせていただきます。
すてき☆
主演の!
ヴァンサン・ランドンが!!
すっごいかっこいい!!
ダイアン・クルーガーも!
すっごいきれい!!
子供も!
すっごいかわいい!!
内容は。
思ってたのとは随分違いました。
でもいい意味で違いました。
すごく引き込まれたし。
最後は観た人の主観によるから。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。
一概には言えない。
とても見ごたえのある映画でした!
とにかく!
本当にヴァンサン・ランドンがかっこよくて☆
それだけでも見る価値があるかと!
もっとヴァンサン・ランドンが見たくなりました!
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