「アメリカは泥棒」マラドーナ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカは泥棒
今作でマラドーナが南米で反米のアイコンになっていた事を恥ずかしながら初めて知りました。
1976年から1982年迄の軍事独裁政権、1982年のフォークランド紛争、1986年ワールドカップの神の手ゴール。不穏な時代を生きたアルゼンチン国民はずっと英雄を待ち望んでいた。そこに神の子が降臨した。マラドーナは苦しむアルゼンチン国民を救った神なのだと本気で思いました。
神の子マラドーナ、ネオリベの女王サッチャー、南米の新自由政権、反米政権の全てが私の中で繋がりました。何故いつも反米政権が続かないのか。これは日本も韓国も同じなので、とても興味があります。マラドーナを介して国際政治を想像させる手腕は、やはりクストリッツァ監督だからこそだと思います。
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